「運転中にメール確認」で4人を死亡させたバスの運転手に「執行猶予」の判決…なぜ?=韓国

韓国で、運転中に携帯電話を見たことで前方の自動車にバスをぶつけ4人を死亡させた50代のバス運転手に、禁固刑の執行猶予が宣告された。

2日、チュンチョンプクト(忠清北道)のチョンジュ(清州)地裁は「交通事故処理特例法違反(致死)の容疑で起訴された被告A(59歳)に、禁固3年・執行猶予5年を宣告した」と明らかにした。

被告Aは昨年10月、忠清北道ポウン(報恩郡)の高速道路のトンネル内で高速バスを運転する中、前方で徐行していた15人乗りの自動車にバスをぶつけた。この事故により前方の自動車に乗っていた11人のうち4人が死亡した。

この11人は引退を控えていた50・60代の小学校時代の同窓生で、週末を外で楽しんでいる途中、今回の事故に遭った。

警察の調査によると、被告Aは「メールを確認するため、ちょっと携帯電話を見ている間に事故が起きた」と陳述したという。

清州地裁は「被告人は前方注視の義務違反により、4人も死亡させる重大な事故を起こした」とし「ただ、自白をし全ての被害者遺族たちと和解した点などを考慮した」として、今回の量刑の理由を説明した。

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