映画見て“聖地”巡ろう 本県舞台アニメ「好きでも嫌いなあまのじゃく」・米沢と天童で上映会、舞台あいさつ

舞台あいさつした(左から)富田美憂さん、小野賢章さん、柴山智隆監督。ロケ地・高畠町のマスコット「たかっき」(左端)と「はたっき」も駆け付けた=天童市・イオンシネマ天童

 米沢市など本県が舞台の長編アニメ映画「好きでも嫌いなあまのじゃく」の全国公開を記念し、米沢、天童の両市で2日、プレミアム上映会が開かれた。声優の小野賢章さんと富田美憂さん、柴山智隆監督が舞台あいさつし、「映画を見てロケ地を回り、末永く応援してほしい」などと語った。

 本作は、嫌われたくないからと頼まれ事を断れない男子高校生・柊(ひいらぎ)(小野さん)と、母親を捜し人間の世界に来た鬼の少女・ツムギ(富田さん)の旅を描いた青春ファンタジー。米沢市のJR米沢駅や笹野観音、小野川温泉の宝寿の湯のほか、山形市の山寺日枝神社や蔵王の御釜、高畠町の瓜割石庭公園といった施設・名所が登場する。

 天童市のイオンシネマ天童では、柴山監督が山形を舞台にした経緯を説明。雪深い場所を念頭に探したところ、紹介を受けておととしに2度、ロケハンに訪れたという。「映像映えするロケーションがあり、案内してくれた人もすごく熱心で、ここでならできると決めた」と振り返った。

 小野さんと富田さんは今回が初来県といい、「劇中に出てきた紅花畑に行って全速力で駆けてみたい」「聖地となった山形に足を運ぶことができてうれしい」などと語った。鑑賞に訪れた東根市のアルバイト門間千紘さん(19)は「大好きな声優さんの声と一緒に知っている場所が映り、不思議な気持ちがした。行ったことがない場所も多く、巡ってみたい」と話した。

 県内では同館と米沢市のイオンシネマ米沢で上映している。ネットフリックスで世界独占配信もされている。来年5月24日までの間、ロケ地を巡るスタンプラリーを実施している。

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