「甘くておいしい」赤い宝石 寒河江・観光サクランボ園が開園

真っ赤なサクランボのもぎ取りを楽しむ園児=寒河江市中河原

 寒河江市の観光サクランボ園開園式が30日、同市の三泉観光さくらんぼ園管理センターで行われ、地元関係者約30人が大勢の観光客が訪れることを願った。観光園では招待された地元の保育園児らが早速真っ赤な実をもぎ取り、口に運んで笑顔を見せた。

 市やJAなどが各種果物を素材に体験観光を進めようと同市周年観光農業推進協議会を組織し、観光サクランボ園は約200カ所が加盟している。式典でテープカットし開園を祝うと、隣接する園地で、なか保育所みいずみ分園の年長児10人が、わせ品種「紅さやか」を優しく手に取った。渡辺叶望(かの)ちゃん(5)は「甘くてちょっと酸っぱくて、おいしい」と喜んでいた。

 この日は2カ所が開園し他園は順次開く。紅さやかに続き甘みと酸味のバランスが良い「佐藤錦」が6月初旬から、甘みが強く歯ごたえがある「紅秀峰」は同中旬から楽しめる見込み。昨夏の猛暑の影響で二つの実が一体化した「双子果」が例年より多くもぎ取り量はやや減りそうだが、糖度が高く食味は良いという。各園の料金は45分食べ放題で中学生以上2千円など。問い合わせは同協議会0237(86)1811。

真っ赤なサクランボのもぎ取りを楽しむ園児=30日午前、山形県寒河江市(山形新聞社提供)

© 株式会社山形新聞社