「経験の差が勝敗を分けた」再びCL準優勝に終わったドルトムント、元ドイツ代表が敗戦を分析「ボックス内で最も小柄な男を…」

現地時間6月1日にロンドンのウェンブリーで開催されたチャンピオンズリーグ(CL)の決勝で、ドルトムントはレアル・マドリーと対戦。0-2で敗れて準優勝に終わった。

ドルトムントは前半に再三の決定機が訪れるも、決め切れず。すると、スコアレスで迎えた74分にトニ・クロースのCKからダニエル・カルバハルにヘッドで決められて先制点を献上。さらに83分にも、自陣でのミスからヴィニシウス・ジュニオールに追加点を許した。

独メディア『Sky Sport』によると、元ドイツ代表のディートマー・ハマン氏はドルトムントの敗戦について、こう分析している。

【動画】マドリーDFカルバハルの先制弾!
「ドルトムントはこの試合で7、8回、コーナーキックを与えたが、(ニコ・)シュロッターベック、(ニクラス・)フュルクルク、(マッツ・)フンメルスと、高さでは彼らの方が上だっただろう。危険だという感覚すらなかった。しかし、カルバハルをフリーにしてしまったのは、おそらく彼がボックス内で最も小柄な男で、警戒する必要はないと考えていたからだろう。あの素晴らしいヘディングシュートが試合を決定づけてしまった」

さらにハマン氏は、「経験の差が勝敗を分けたと言えるかもしれない。ドルトムントの選手たちは徐々に疲労し、セットプレーからゴールを決められて負けた。この敗戦は数日や1週間では片付けられない」と指摘した。

ドルトムントは宿敵バイエルンに敗れた11年前のファイナルと同様に、再びウェンブリーで涙をのむ結果となってしまった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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