笹生優花と最終日同組…小祝さくらは「ギャラリーみたいでした」 肌で感じた“すごさ”とは?

小祝さくら(右)も思わず鳥肌。全米チャンプ、笹生優花のすごさとは?(撮影:ALBA)

<全米女子オープン 最終日◇2日◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583ヤード・パー70>

笹生優花の「全米女子オープン」2勝目を、一番近くで見たのが同組で回った小祝さくらだった。自身は4バーディ・6ボギーの「72」とスコアを落としたが、「最初からバタバタで崩してしまったけど、最後の何ホールかは自分の思い通りにゴルフができて、いいショットもたくさん打てました。いい形で終われたのですごくうれしい」と、13、15、16番で奪った終盤の3バーディに納得の表情も浮かべる。

ただ、それ以上に印象に残ったのが、やはり笹生の優勝劇。「優花ちゃんとプレーして、(優勝を)間近で見ることができて最高の一日でした」。ラウンド中には仲良く話をする場面を何度も見ることができたが、そのプレーには見とれてしまったようだ。

「パワーフェードというか、すごくいいフェードを打つなと思っていました。飛びますし、なんせアプローチとパターがありえないくらい上手。見ていてすごいなって思いました、ふふふ」

実測239ヤードだった16番パー4では、笹生がいともたやすく1オンに成功。バーディを奪う姿を見て「自分まで鳥肌が立って、ギャラリーみたいな感じになってきました」ともいう。ラウンドの最後には、しっかりと全米女王のスコアカードにサインもしたが、これも貴重な経験だ。

「18番の熱気も伝わって来て、一緒の場でプレーできたのはレアなこと。最終ホールはそれが身に染みながらプレーしていました。自分ももっともっとレベルアップしたいなと思うきっかけにもなったし、パワーをもらいました」

とはいえ小祝も9位タイで4日間を終え、10位以内に与えられる来年の出場権をゲットすることにも成功した。「すごく濃い4日間でした。長かったなと思うんですけど、楽しいところもたくさんあって。またいつか来ることができたら…(笑)。また来たいと思うような一週間でした」。この貴重な経験を、来年の舞台エリン・ヒルズGC(ウィスコンシン州)で生かしたい。(文・間宮輝憲)

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