原油先物は下落、OPECプラスの減産延長は支援材料にならず

[シンガポール 3日 ロイター] - 原油価格はアジア時間序盤の取引で下落している。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国でつくる「OPECプラス」が協調減産を2025年末まで延長することを決定したものの、支援材料となっていない。

北海ブレント先物(8月限)は0030GMT(日本時間午前9時30分)時点で0.24ドル(0.3%)安の1バレル=80.87ドル。米WTI先物(7月限)は0.19ドル(0.25%)安の76.80ドル。

OPECプラスは2日の閣僚級会合で、協調減産を25年末まで延長することで合意した。需要の伸び悩みや高金利などに圧迫される原油価格を下支えする。

ゴールドマン・サックスのアナリストは、OPECプラスが24年10月から25年9月にかけて日量220万バレルの自主減産を段階的に廃止する計画を既に示唆していたため、減産延長にもかかわらずOPEC会合は弱気と受け止められたと述べた。

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