【ガンプロ】入江茂弘&渡瀬瑞基が“絶対王者”勝村周一朗&和田拓也を破り、SOG世界タッグ王座を初戴冠!「世界で一番すごいベルトにしてやる」

3月いっぱいでCyberFightから独立したガンバレ☆プロレスが6月2日、東京・高島平区民館で新体制第3弾興行「ワイルド・ギャンブル2024」を開催した。昨年7月からスピリット・オブ・ガンバレ(SOG)世界タッグ王座を守り続けてきた“絶対王者”勝村周一朗&和田拓也が遂に王座陥落。入江茂弘&渡瀬瑞基が同王座初戴冠を果たした。

勝村組は渡瀬の腕を徹底攻撃し、得意のサブミッション、キックで追い込んでいく。入江組も反撃していくが、なかなかペースをつかめず。15分過ぎ、勝村は渡瀬にトリプルスリー3ロックを決めにいくも入江がカット。

20分過ぎ、勝村と渡瀬が壮絶なエルボー、張り手の応酬。渡瀬はヘッドバットを勝村に叩き込んでいく。入江組は合体技を決めるも、勝村は必殺のニンジャチョーク狙い。

これを逃れた渡瀬は勝村にブレーンバスター、ドロップキック、エルボーバットと猛攻もカウントは2。ならばと渡瀬はランニング・エルボーバットを繰り出して、勝村を仕留めた。

渡瀬は「このベルトが作られたとき、俺は(ハートリー)ジャクソンからシングルのベルトを取り戻すのに必死で、タッグのタイトルマッチを見ないようにしていた。見なくても聞こえてくる熱い戦いの数々。特に(昨年7月の)大田区でやった(佐藤)光留、前口(太尊)vs勝村、和田の試合を見て、このベルトがどうしても欲しくなった。そのとき頭に浮かんだパートナーは前の団体で何も結果を残せなくて、何のチャンスももらえなくて腐ってるとき、俺を見捨てず面倒見てくれた入江茂弘しかいないって心に決めていた。やっと一つ結果が出ました。俺はナンバー1を目指してないし、オンリー1であり続けたいと思ってるけど、このベルトに関しては世界で一番すごいベルトにしてやる。このベルトで世界を獲りましょう。勝村さん、和田さん、何回でもやりましょう。10回連続で防衛戦やりましょう」と歓喜のマイク。

ここで渡瀬はSOG世界無差別級王者の石井慧介に締めを譲ったものの、またまた大家健がマイクを奪い取って、「ウィー・アー・ガンバレ☆プロレス!」で大会を締めくくった。

バックステージで入江は「今年ドイツでタイトルマッチに敗れて、日本に帰って来てからもタイトルマッチだけじゃなく、いっぱい試合を落としてきて自信をなくしていた。今日気合を入れて、信頼できるパートナーとともに、やっと結果が残せてうれしい」、渡瀬は「入江さんがパートナーならどこまでも行けるって思ってて、手応えはずっとあったけど、何か形になる結果がなくて。欧州でトーナメント決勝まで行ったけど、獲り切れなくて。やっとみんなから認められる結果が残せたんじゃないかと。団体のなかでもいいし、日本中どこでも行くし、世界からの挑戦いくらでも受ける。このベルトを世界一欲しいタッグベルトにしてやるよ」とともに満面の笑み。

一方、王座から滑り落ちた勝村は「納得の負けです。6回防衛して1年間持ち続けたんで1回くらいは負ける。ホントに10回連続防衛戦やれば、きっと1回目で獲れる。その次獲られるかもしれないけど。アイツらはベルトの価値高めてくれると思うし、価値が高まったときにもう1回行けばいいし。負け惜しみになるけど、俺たちの最終目標はあのベルトだけじゃないし。ガンプロ内でも外にも行って、自分たちが強いと思ってるヤツを潰したい」、和田は「1年守ってきた自負はあるから。勝村さんとやってきて実績は作ったと思う。前から言ってるようにアジアタッグ照準にして動きたい。俺だけの意思ではできないけど、そこはこだわりたい」と前を向いた。

また、実姉への生体腎提供(ドナー)手術を受けたため長期欠場し、7・15高島平で復帰する春日萌花(フリー)が復帰戦で、父親から腎臓をもらった経験をもつ伊東優作とタッグを組む意向を表明。対戦相手は今後検討される見込み。

なお、7月27日、東京・王子BASEMENT☆MONSTERでの男子のみの大会は、1970年代生まれ、1980年代生まれ、平成以降生まれの3世代による対抗戦になることが発表された。

「ワイルド・ギャンブル2024」
日時:6月2日(日)(18時)
会場:東京・高島平区民館
観衆:264人

1.20分1本勝負
〇ハートリー・ジャクソン(5分20秒、片エビ固め)川上翔大●
※デスバレーボム

2.30分1本勝負
バニー及川&〇笹村あやめ(11分1秒、片エビ固め)HARUKAZE●&YuuRI
※ダイビング・フットスタンプ

3.30分1本勝負
〇今成夢人&花見達也(9分13秒、エビ固め)石井慧介&岡田剛史●
※パワーボム

4.スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級王座次期挑戦者決定時間差バトルロイヤル(8人参加) 時間無制限
〇香港国際警察マン(16分44秒、片エビ固め)大家健●
※プロジェクトA
退場順=前口太尊、DaisukeⓇ、バリヤン・アッキ、藤田ミノル&まなせゆうな、がばいじいちゃん

5.スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ選手権 60分1本勝負
<挑戦者組>入江茂弘&〇渡瀬瑞基(24分11秒、片エビ固め)勝村周一朗●&和田拓也<王者組>
※ランニング・エルボーバット
第2代王者組が7度目の防衛に失敗。入江組が第3代王者に

〈写真提供:ガンバレ☆プロレス〉

© 株式会社リアルクロス