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青森県中泊町の小泊沖で1日、今年のウスメバルの刺し網漁が解禁された。小泊、下前両漁協の所属船16隻が出漁。同日夜、オレンジ色に輝く魚体を次々に港に水揚げし、ハマは活気づいた。
小泊沖で取れるウスメバルは2018年に「津軽海峡メバル」として地域団体商標を取得、肉質の良い高級魚として知られている。
小泊漁港からはこの日、13隻が出漁。権現崎沖に網を仕掛け夕方に引き揚げた各船が、午後8時半ごろから相次いで帰港した。岸壁では仲間の作業員らが待ち構え、照明の下、網にかかっているメバルを一匹一匹丁寧に取り外していった。
初日の水揚げ量は小泊が510箱、下前が90箱(いずれも1箱3キロ)と、昨年の初日よりもそれぞれ少なかった。
時恵丸の久保田聡船主(65)は「潮が速くて駄目だった。潮が遅くなれば(漁獲が)増えてくるのでは」と今後に期待。第8松還丸の鈴木直也船主(53)は「きょうは網にあまりかからなかったが、例年通り脂の乗った良いメバルは取れている。これからに期待して頑張ります」と語った。
メバルの刺し網漁は資源保護のため、8月末までの3カ月間限定で行われる。