映画「じょっぱり-看護の人 花田ミキ」、7月公開 木野花さん、王林さんら青森県出身者多数出演

 青森県の保健師の草分け的存在として知られる弘前市出身の花田ミキさん(1914~2006年)の生涯を描いた映画「じょっぱり-看護の人 花田ミキ」が7月2日、東京都写真美術館を皮切りに順次、全国公開される。県内では同月5日からイオンシネマ新青森、イオンシネマ弘前で上映される。

 花田さんは「青森のナイチンゲール」と評され、戦時中は従軍看護婦として負傷兵を看護し、戦後は県内でポリオの集団感染から子供を救う活動に奔走した。

 幼少期、花田さんに命を救われた青森市出身の五十嵐匠氏が監督を務め、県内でも撮影された。花田さんの晩年を同市出身の俳優木野花さんが演じるほか、弘前市出身のタレント王林さん、青森市出身の俳優佐々木史帆さん、深浦町出身の俳優草野とおるさんら青森県出身キャストも多数出演している。

 公開に先立ち、木野さんは「花田さんのじょっぱりは次元が違う。演じるのは怖かったが自分の晩年と重ね合わせる思いで向き合った」、五十嵐監督は「映画を通じて、保健と看護に命をささげた女性のたくましさ、優しさ、命の尊さをつづった」とコメントを寄せている。

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