福士蒼汰&吉沢亮も…豪華すぎたイケメン共演!仮面ライダー「胸アツ友情シーン」プレイバック

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『仮面ライダー』シリーズは、若手イケメン俳優の登竜門としても有名だ。『仮面ライダー』という作品をきっかけに、その後スターとなって活躍する彼らだが、中には1つの作品から複数のスターが誕生することもある。ブレイク後の今、あらためて見ると、非常に豪華な共演であったことがわかるだろう。

そこで今回は、劇中の胸アツ友情シーンから、その後スターとなるイケメン俳優たちの共演を振り返っていこう。

■ベストマッチ!『仮面ライダービルド』犬飼貴丈&赤楚衛二

まずは2017年の『仮面ライダービルド』から。

本作では、仮面ライダービルドに変身して戦う天才物理学者・桐生戦兎を犬飼貴丈さんが、本作の“2号ライダー”仮面ライダークローズに変身する元プロ格闘家・万丈龍我を赤楚衛二さんが演じた。

犬飼さんは現在放送中のドラマ『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)に出演。同じく、赤楚さんも現在放送中のドラマ『Re:リベンジー欲望の果てにー』(フジテレビ系)で主演を務めるなど、2人とも売れっ子俳優として活躍中だ。

2つのモノを掛け合わせ、“ベストマッチ”を見つけることがコンセプトの本作だが、犬飼さんの戦兎と赤楚さんの万丈は、まさにベストマッチだった。第1話「ベストマッチな奴ら」にて、無実の罪を着せられ逃げる万丈を戦兎が助けたところから物語ははじまり、以降作中では何度も2人のアツい友情シーンが見られる。

とくに第49話「ビルドが創る明日」のラストのシーンは、最終回ということもあり非常に印象深かった。

ラスボス・エボルトを倒し、世界を作りかえることで人々を救った戦兎。しかしその代償として戦兎の記憶を持つものは誰一人いなくなってしまう。「今度は俺しか記憶がないのか」と孤独に打ちひしがれる戦兎だが、次の瞬間「戦兎!」と呼びかけられ、振り返るとそこには万丈がいた。万丈も変わり果てた世界に困惑しているようだった。

思わぬ万丈との再会、このとき出た戦兎の口癖「最高だ!」も、特別な言葉に感じた。そして、万丈をバイクの後ろに乗せ走り出した戦兔、これも第1話の2人の出会いを思い起こさせる非常にアツい友情シーンとなっている。

なお、本作には仮面ライダーグリス/猿渡一海役で武田航平さんも出演。彼も今や売れっ子で、今クールではドラマ『花咲舞が黙ってない』『ACMA:GAME アクマゲーム』(ともに日本テレビ系)に出演した。

■二人で一人の仮面ライダー『仮面ライダーW』桐山漣&菅田将暉

2009年の『仮面ライダーW』では、ハードボイルドならぬ“ハーフボイルド”の私立探偵・左翔太郎を桐山漣さんが、地球規模の知識を検索・閲覧できる能力を持つ少年・フィリップを菅田将暉さんが演じていた。

本作は、この2人が同時にダブルドライバーと2本のガイアメモリを使うことで1人の仮面ライダーに変身する。そして、彼らは怪人ドーパントが絡んださまざまな難事件を解決していく探偵ドラマとなっていた。

2人で1人の仮面ライダーに変身するだけに、両者の関係は深く、友情シーンもたくさんあった本作。その中でも、やはり第32話「風が呼ぶB/今、輝きの中で」は特別だった。

フィリップの力が強まり、ライダーの姿を維持できなくなってしまった翔太郎。さらに続けた探偵業でもドーパントとも遭遇し、川へと叩き落され、自分の無力さに打ちひしがれてしまう。

そんな翔太郎のピンチに現れたのは、やはりフィリップだった。「君の優しさが必要だ翔太郎 それがもし弱さだとしても……僕は受け入れる」と、あらためてともに戦うことを選択する。ここからサイクロンジョーカーに変身した翔太郎とフィリップは、さらに心と身体が完全に一体化し、究極のサイクロンジョーカーエクストリームと進化していくのだ。この展開は非常に胸アツだった。

ちなみに、このシーンでBGMとして流れた鳴海荘吉こと吉川晃司さんが歌う『Nobody’s Perfect』も最高だった。

この作品以降、桐山さんも菅田さんも俳優としてブレイク。桐山さんは現在放送中の『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系)に出演。一方の菅田さんも映画やドラマで多くの主演を務め、2018年には第41回日本アカデミー賞の「最優秀主演男優賞」を獲得。今や日本のトップ俳優の一人と言っても過言ではないだろう。

■お前は俺のダチだ!『仮面ライダーフォーゼ』福士蒼汰&吉沢亮、そして横浜流星

最後は2011年の『仮面ライダーフォーゼ』から。本作は、仲間との絆を何よりも大切にする高校生、仮面ライダーフォーゼに変身し戦う如月弦太朗を福士蒼汰さんが、謎の編入生として登場、拳法の達人で仮面ライダーメテオに変身して戦う朔田流星を吉沢亮さんが演じていた。

福士さんは現在公開中の映画『湖の女たち』で主演、吉沢さんも2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』で主人公の渋沢栄一を演じるなど、どちらも今では日本を代表する実力派俳優だ。

本作は、天ノ川学園高等学校を舞台に「仮面ライダー部」の活躍を描いた、『仮面ライダー』シリーズでは珍しい学園青春ドラマとなっている。

如月弦太朗のいる天ノ川学園高等学校に、物語中盤から編入してきた朔田流星。彼はある組織の潜入員だが、その正体を隠してライダー部へ近づく。福士さん演じる弦太朗は、普段なら誰とでも友達となろうとする性格なのだが、本性を隠す流星とだけは友達になろうとせず、当初は軽薄な関係だった。

第32話「超・宇・宙・剣」で、昏睡状態の親友・井石二郎を助けるためアリエス・ゾディアーツと手を組んだ流星は、激しい戦いの末、弦太朗を死に追いやってしまう。おかげで井石二郎の意識は戻ったが、流星は弦太朗を殺めたことに激しく苦しむこととなる。

自分自身のけじめとしてライダー部のピンチに駆けつけ、ボロボロになってアリエス・ゾディアーツと戦う流星だったが力及ばない。そこに現れたのが、なんと死んだはずの弦太朗だった。

「お前に取り返しのつかないことを…」と詫びる流星に対して「別に詫びることなんか1つもねぇだろ! お前も俺もダチを助けるために全力で戦った」と言い放ち、「お前は俺のダチだ流星! もう1点の曇りもねえ」と言った瞬間、2人は本当の親友となった。

ちなみに、流星が助けようしていた親友・井石二郎は、なんと2025年の大河ドラマ『べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜』で主演が決まっている横浜流星さんが演じていた。ここまでイケメン俳優が揃っているとは、驚くばかりだ。

今回は、イケメン仮面ライダー俳優たちの胸アツ友情シーンを紹介してきた。今をときめくスターを輩出する『仮面ライダー』シリーズは、まさに彼らの原点だった。今後の『仮面ライダー』シリーズにも、スター候補の若手イケメン俳優が次々と登場するのだろう。非常に楽しみだ。

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