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青森県黒石市の工人・小島利夏さんが手がけた、津軽地方の伝統こま「ずぐり」やこけしの展示販売が5月28日から6月10日まで、東京・銀座の木工芸品を取り扱う「GINZA HAKKO 木の香」で開かれている。色鮮やかでかわいらしい作品がインバウンド(訪日客)を含む来場者の目を引いている。
新作を中心に70点を取り扱っている。ずぐりは通常、シンプルな線だけの彩色が多いが、今回は特別にアイヌ風やボタンの模様をデザイン。「ぱっと目を引く感じにした」と小島さん。こけしは伝統こけしに加え、縄文文化をイメージし、赤と黒の配色を施したオリジナル作品も出した。
黒石市の観光大使を務める、全日本独楽(こま)回しの会の谷伸行副会長が紹介し実現。店舗は銀座有数の商業施設「銀座シックス」近くだけに観光客らが次々と来店。海外からの客も多く「日本風のお土産を」と熱心に見定めていた。
同店は以前から東北地方のこけしを取り扱ってきたが、津軽系は初めて。高梨真澄店長は「他産地と違いおかっぱ風の髪形などに特徴があり新鮮。くびれの形もきれい」と評価する。今後も常時の取り扱いを検討していくという。新たな販路拡大となり今後につながる-と喜ぶ小島さんは「関東圏の多くの方々に、青森には津軽こけしがあるということを知ってもらいたい」と話した。