舞子気分ではんなり 山形・留学生ら高校生が体験

「やまがた舞子」になりきって街歩きを楽しむ高校生=山形市七日町

 山形芸妓(げいぎ)文化を受け継ぐ「やまがた舞子」に高校生がなりきる催しが2日、山形市中心部で開かれた。スイスからの留学生1人を含む県内女子高校生4人が、おしろいで化粧をし着物を身に着け、あでやかに小雨の街歩きを楽しんだ。

 山形伝統芸能振興(山形市)が人材発掘につなげる狙いで企画し5年目。計3回の開催に例年より多い約40人の応募があり、抽選で参加者が選ばれた。4人は同社事務所でおしろい、真っ赤な口紅を塗り、ピンクや紺色などの振り袖を着て、かつらを着用した。歩き方などの所作も学んで出発。雨にしっとりぬれた街を、旧千歳館まで約150メートル、傘を差して歩いた。

 九里学園高(米沢市)に留学中のレア・ブシマンさん(16)は「すごくうれしいし、いい気分。日本文化にますます興味を持った」と笑顔。創学館高(天童市)3年熊谷美玖さん(18)は「将来、やまがた舞子になりたい。この文化を今後も残していきたい」と話していた。

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