モンテ、スタジアム建設担う新会社発表 山形の未来に貢献

 サッカーJ2・モンテディオ山形が本拠地として天童市に建設を目指す新スタジアムについて、クラブを運営する株式会社モンテディオ山形は2日、スタジアムを建設し運営する新たな株式会社「モンテディオフットボールパーク」を設立したと発表した。新スタジアムを地域ブランディングのシンボルとし、交流人口と関係人口の増加、持続可能なまちづくり実現への拠点とする考えを示した。

 新会社は、いずれも都内に本社があるスタジアム運営コンサルティングなどのSol Levante Sports(ソル・レバンテ・スポーツ)、リース・金融事業のNECキャピタルソリューション、旅行業のJTBと共同出資し、5月31日に設立した。本社は山形市で、株式会社モンテディオ山形の相田健太郎社長が代表に就いた。

 現在のJリーグは20チームによる2回戦総当たりのホームアンドアウェー方式で、ホームスタジアムでのリーグ公式戦は19試合。相田社長は山形新聞の取材に「試合日以外の収益化にこだわって計画を進めたい。スポーツをするだけのスタジアムでなく、山形の未来に貢献できる施設にしたい」と語った。今月中旬に記者会見を開き、今後のスケジュールなどを説明する予定。これまでの発表では、2025年春着工、27年7月完成を目指すとしている。

 事業内容は、スタジアムやコンベンションセンターなどの企画運営、施設内の食堂経営など。スタジアムは県民の日常的な利用に加え、東北や全国、海外からの来場を想定し整備する。

 発表では、新スタジアム整備の効果を県内全域に波及させるため「地方公共団体に加え、県内外の民間企業による協力が不可欠」とした。

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