【ソッカー(女子)】 野村弾で先制も痛恨の逆転負け/リーグ戦第6節vs武蔵丘短期大

ここまで3連勝の慶大は武蔵丘短期大と対戦。試合開始直後から攻撃を仕掛けられ、なかなかリズムを作り出せない。しかし、23分、坂口芹(総3・仙台大付属明成)のアシストから野村亜美(総2・十文字)が先制点を挙げる。その後もピンチを招く場面もあったが、なんとか切り抜け、1ー0のまま後半戦へ。追加点を狙う慶大であったが、後半47分、CKからゴールを決められ、同点に。嫌な流れを断ち切りたい慶大であったが、62分、カウンター攻撃から失点。相手に勝ち越し点を与えてしまう。その後も、果敢に攻撃を仕掛け、シュートまで持ち込むも、ゴールにはならず、1ー2で武蔵丘短期大に敗れた。

2024/6/1(土)11:00キックオフ @武蔵丘短期大学総合グラウンド

【スコア】

慶應義塾大学1―2武蔵丘短期大学

【得点者】

23分 野村亜未(慶應義塾大学)

47分 増田沙美亜(武蔵丘短期大学)

62分 井手心愛(武蔵丘短期大学)

◇慶大出場選手

GK

中村美桜(理3・慶應湘南藤沢)

DF

小熊藤子(環3・スフィーダ世田谷ユース

坂口芹(総3・仙台大付属明成)

竹内あゆみ(看2・日ノ本学園

岡田恭佳(環1・十文字)

MF

岩瀬絢弥(商4・浦和第一女子)

佐藤凛(総2・常盤木学園)→73分 守部葵(環3・十文字)

野口初奈(環2・十文字)

FW

大橋桜子(商4・INAC東京レオンチーナ)→73分 岩田理子(総1・十文字)

野村亜美(総2・十文字)

高松芽衣(環1・ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18

3連勝を達成し、好調の慶大。今節では、昨年2試合とも敗戦を喫した武蔵丘短期大と対戦。このまま波に乗り、なんとしても白星を挙げたい一戦となった。試合開始直後、いきなり、ゴール右サイドまでボールを運ばれ、シュートを狙われる。前半4分、MF佐藤凛(総2・常盤木学園)が右サイドにパスを出し、野村亜美(総2・十文字)が猛スピードで駆け出して、それに追いつく。そのままゴール前にいた大橋桜子(商4・INAC東京レオンチーナ)に大きくパスを出すも、シュートにはならず。その後も、果敢に相手陣地に攻め込む慶大であったが、水を含んだピッチが原因か、終始ボール回しに苦戦していた。しかし、前半23分、DF坂口芹(総3・仙台大付属明成)が左サイドでボールを受け取ると、ゴール15m手前にスルーパスを放つ。野村が反応し、落ち着いたドリブルからの渾身のシュート。放たれたボールはゴールネットを揺らし、先制点を挙げる。

先制点アシストの坂口
ゴールを決めた野村

すると、今度は1点を追う展開の武蔵丘短期大が猛攻を仕掛けてくる。34分には、一気に慶大DF陣を抜いていくスピード感のあるドリブルからのシュートを放たれ、ピンチを招く。しかし、GK中村美桜(理3・慶應湘南藤沢)がゴールに迫る相手にしっかりとプレッシャー を与えるなどして、難を逃れる。また、前半38分には、高松芽衣(環1・ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)が巧みなディフェンスで1対1を制し、ボールを奪って相手の攻撃の流れを止めた。ディフェンス面での活躍もあり、1ー0のまま前半を折り返す。

巧みなディフェンスを見せた高松

追加点が欲しい後半。しかし、開始20秒、一気に自ゴール前にボールを運ばれ、ピンチを招く。結果的に相手にCKを与えることに。相手選手がヘッドで合わせたボールはゴールのクロスバーに当たり、ピンチを切り抜けたかと思われたが、跳ね返ったボールをそのまま押し込まれ、失点。同点に追いつかれた慶大は2点目を狙う。52分、慶大はCKを獲得するも、ゴールにはならず。次第に慶大が押される展開となる。そして、62分、相手陣地に攻撃を仕掛けようとしたところ、ハーフウェーライン付近でボールを奪われ、すぐさま形勢逆転。守備の体制が整う前に、シュートを放たれ、追加点を奪われた。

逆転を許す

嫌な流れを断ち切りたい慶大は73分に岩田理子(総1・十文字)と、今季初出場の守部葵(環3・十文字)を投入。パスを回しながら好機を伺う慶大。84分、左サイドの守部がゴール12m前付近に巧妙なスルーパスを放ち、野村が追いつくも相手ディフェンスにより、ゴールを阻まれる。その後、相手GKのロングフィードにより、ゴール前の相手選手にまでボールが渡り、GK中村との1対1に。わずか5m手前まで距離を詰められるも、相手のシュートを右足で跳ね返し、スーパーセーブを見せた。慶大サポーターはこの日一番の盛り上がり。試合終了間際、左サイドでパスを受けたMF守部がシュートを放つも、相手GKに弾かれ、惜しくもゴールとはならず。慶大は1ー2で敗戦。

今季初出場の守部
スーパーセーブで観客を沸かす中村

ここまで第6節を戦い切った慶大。試合終了後のサポーターに向けての挨拶では、悔しい表情を浮かばせた。残す試合数はあと3回。「1部昇格」を掲げる慶大にとっては、全試合を勝利で収めたいところである。次節は3試合ぶりのホームゲーム。対する相手は2部リーグ現3位の東海大だ。今回の悔しい思いをバネに、使い慣れた下田グラウンドで、ぜひとも白星を挙げたい。

惜しい敗戦となった

次節 6/8(土)第7節vs東海大 14:00キックオフ @慶應義塾大学下田グラウンド

(取材:上村真子)

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