京都と福井をつなぐ鯖街道の美しい風景が古の旅へと誘う 橋本義光写真集『鯖街道 …若狭から京へ…』

By CAPA編集部

橋本義光さんの写真集『鯖街道 …若狭から京へ…』が発売された。

鯖街道とは福井県小浜市から京都へつながる道を指す。海産物や、北前船が運んできた各地の商品が京へ持ち込まれた一方で、京都の文化も福井へ伝えられた。橋本さんは10年余を掛け、この道を歩き、風景を記録。現代を写しながらも、往時の気配が時折、見え隠れする。

若狭姫神社には樹齢500年の杉が行き交う人を見守る。お水送り、大護摩、川地蔵などの行事が続けられている。この地ならではの光と色が印象的だ。

橋本義光写真集『鯖街道 …若狭から京へ…』

体裁 220×240mm・112ページ
価格 2,500円(税込)
発売日 2024年5月17日
発行 風景写真出版

橋本義光 (Yoshimitsu Hashimoto)

1951年、福井県生まれ。越前町在住。風景写真歴37年。IT開発企業に勤める傍ら、1987年から写真撮影を開始。1998年より本格的に信州の風景写真を撮り続け、2007年に福井県立美術館にて写真展「信州高原讃歌」を開催。2004年に写友と「フォト季彩」を結成し全国公募コンテスト応募に取り組む。地元の日本遺産「鯖街道」をライフワークとして撮り続け、2020年第21回前田真三賞にノミネートされる。2024年5月より富士フイルムフォトサロンおよび福井県立美術館にて写真展「鯖街道 …若狭から京へ…」を開催し、同写真集を発刊。日本写真協会会員、フォト季彩代表。

〈文〉市井康延

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