イオンリテール/6月売上目標10%増、定額減税を機に大型セール

イオン、イオンリテールは6月の1カ月間、「イオン」「イオンスタイル」など全国約500店舗で「イオン 超おトクな4weeks」を順次開催する。6月3日、メディアに同企画の概要説明を行った。

<定額減税に合わせたセール実施>

物価高で消費が冷え込む中、1人あたり4万円の「定額減税」開始を機に、顧客の「欲しい」を後押しする生活応援セールとなる。実質の手取りが4万円分増加した実感をもって、お得に買物をしてもらえるよう、これまで購入を控えていた商品や、夏を前に「いま欲しい商品」などをラインアップした。顧客に消費を促す生活応援企画を1カ月間にわたり順次開催していく。

イオンリテールでは、6月の売上目標を10%増に設定した。まず定額減税の控除額4万円に合わせて、家電などを定価の約3割引きで販売する「4万円均一セット」を導入。同月、児童手当と年金給付も行われることから、子育て世帯を支援する「キッズサマーセール」や、「シーズン商品の割引キャンペーン」なども実施する。これらの企画を合わせ、合計850品目のセール品を用意した。

<伊藤本部長>

イオンリテールの伊藤竜也 営業企画本部長は「冷え込む消費をここで一度盛り上げ、夏商戦につなげたい。6月は、児童手当に年金支給、企業のボーナスで収入も増え、さらに4万円の定額減税が始まることから、消費を活性化する可能性を秘めた月だ。このうち定額減税は、給付控除で分かりづらさ感じている人が多いことから、4万円均一企画も用意した。

また、6月以降の暑さはずっと続き、エアコンなどの家電は6月頃が売上のピークになるため、こういったセールで後押しすることが重要。そのため、例年7月に行っているキャンペーンを6月に前倒しにした。グループ全体で、低迷感のある国内消費を活気づけ、全国に波及するきっかけにしたい」と述べた。

<4万円均一の商品群>

4万円(税別)均一企画の主な商品は、「象印 圧力IH炊飯ジャー5.5合 NW-JZ10(BA)」「SHARP 32v型ハイビジョン液晶テレビ」といった家電のほか、西川のマットレスとまくら+ホームコーディのベッドフレームを合わせたセット品などを取りそろえている。

家電ではこのほか、エアコンの購入時に取り外し工事費無料などのキャンペーンを例年より時期を前倒しで実施する。冷蔵庫の買い替え1万円割引も行う。

<子育て支援商品も充実>

6月14日からは、ベビーカーや前年モデルのランドセル「トップバリュ かるすぽ」、ゲーム機「Nintendo Switch本体+ソフト1本セット」なども4万円で販売する。

加えて、子育て応援として、6月7日からベビーフードや水分補給用のストローマグなどのセールも実施するという。

<野菜大放出の売場イメージ>

また、天候不順などの理由から野菜相場の高値が続く中、新鮮な野菜をお買得価格で提供する「野菜大放出企画」を6月7日~9日に開催。これから旬を迎え、食卓で使用頻度の高いトマトやなすなどを中心に、お値打ち価格で販売する。

取材・執筆 古川勝平

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