【6月のヤバい有毒植物】お子様注意!ベル型の華やかな花を穂状につける「ジギタリス」猛毒なの?

■この植物は「ジギタリス(狐の手袋)」です。別名「キツネノテブクロ」。

原産地、ヨーロッパ、北東アフリカ~中央アジアのオオバコ科ジギタリス属(キツネノテブクロ属)の総称です。科名は、ゴマノハグサ科で分類される場合もあります。

すらっと優雅に茎を伸ばし、ベル型の花を穂状につける華やかな植物、イングリッシュガーデンを代表する花として多くの園芸品種が流通しています。

■ジギタリス(狐の手袋)の花言葉は「不誠実」「隠されぬ愛」「隠しきれない恋」「熱い思い」「誠心誠意」など。

ジギタリスは5月から7月にかけて開花し、釣鐘型の花が連なって咲き、内側に斑点があります。花色は紫、白、ピンク、オレンジ、黄、茶、複色など多様です。品種が豊富で、草丈は2m近くになるものから30cm程度のものまで様々です。一般的に花に斑点がありますが、最近では斑点がない品種もあります。花は下から上へと順に咲き、バラと一緒に植えられることが多く、イングリッシュガーデンの定番として人気です。美しい花姿からガーデンプランツとして広く愛されています。

個性的で美しい花姿なのですが、斑点があって、釣鐘型の花が連なって咲いている感じが、なんとなく不気味なかんじもするんですよね!花言葉も、なんだか、ネガティブなイメージのものが多いですよね。あやしい感じをプンプンにおわせているような感じです。

■日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも育ちます。

ジギタリスの花の特徴の花の形は、指サックのようであるとも言われ、ジギタリスの学名はギリシア語で「指」を意味しますよ。

西洋では、ジギタリスは暗く寂れた場所に群生することから、不吉な植物とされていました。夏のいけにえの儀式で花を咲かせるため「魔女の指抜き」や「血の付いた男の指」とも呼ばれていた地域もあったそうです。

この話は、めちゃくちゃ気持ち悪いですねー!
少し気味悪い花だと思っていたら、昔から、不気味な印象を持たれていたんですね。

■死を招く『猛毒』を持ちます

さらに、恐ろしい話ですが、あまり知られていない事だと思うのですが『猛毒』を持ちますよ!

ジギタリスの葉は長い間心臓病の薬として利用されていましたが、現在は薬草としては使用されていません。ジギタリスは葉、花、茎、根全体に毒があり、その毒性は非常に強いです。花を活けた水を飲んだ狐が死んだという逸話もあります。

ジギタリスは全草にジギトキシンなどの強心作用を持つ毒性物質を含む猛毒植物です。誤って口にすると、数時間以内に嘔吐や胃腸障害、めまい、不整脈などの中毒症状を引き起こし、最悪の場合、心臓機能が停止して死に至ることがあります。近年でもジギタリスによる中毒事件は欧米を中心に発生しており、日本でも葉を誤食して死亡するケースが報告されています。食べなければ無害で、美しい花は園芸用として親しまれていますが、その毒性には十分注意が必要です。

■全草有毒なので、葉にも注意です!

花は比較的高い位置にあるのですが、葉や茎は、お子様やペットが口にできる高さにありますよ。

葉だけ見ると、特に個性のないごく普通の葉っぱですので、花が咲いていない時は、「ジギタリスの葉」だとは、よほどこの植物に詳しい方でないと気づかないでしょう。特に芽吹いた直後は他の植物と混同しやすいので注意が必要です。

環境が合えばこぼれ種でも育つ植物です。

毒性の強い植物も、園芸店、街中の道端、野草として、何食わぬ顔で咲き誇っているものです。

知識があれば、不幸な出来事を避けることができます。この情報が誰かの助けや喜びになりますように・・・

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

■ コツ・ポイント

•「ジギタリス」には、沢山の品種がありますが、形はどれも類似しています、全草猛毒なので、お子様やペットが口にしないように気をつけてあげてくださいね。

暮らしニスタ/ハッピー(小寺 洋子)さん

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