【6月空き地の雑草】天使?悪魔?素朴で清楚、可愛い顔して、日本の侵略的外来種ワースト100に選定ー!

道端の雑草として、6月過ぎから見頃を迎える「ヒメジオン」!どこにでも咲いている馴染みの雑草です。

道端に一株咲いている姿と、空き地で群生している姿を比べてみると、この花が観賞用として導入されたものの、今では厄介者として扱われるようになったことが分かります。

皆様にも少しご紹介させていただきますね!

■この植物は「ヒメジオン」です。姫女苑(ヒメジョオン)、 ヒメジョオン。

原産国は北アメリカ、キク科ムカシヨモギ属の一年草です。

3つ並べてこうやって見ると、お家に飾りたくなるような愛らしさのあるお花ですよね!

■花言葉は「素朴で清楚」。同属の「ハルジオン」とは?2つの見分け方は?

ヒメジオンの開花時期は6月から10月までで、花の中心は黄色く、周りに細い花びらがたくさんつきます。

「素朴で清楚」という花言葉は、この可愛らしいお花にぴったりですね!

同じキク科のハルジオンも似た花ですが、開花時期は4月から7月までです。見た目だけでは識別が難しいですが、ヒメジオンの蕾は上向きにつき、ハルジオンは下向きにつきます。また、茎を切ってみて中が空洞になっていたら、それはハルジオンです。

キク科特有の太い茎を持ち、草丈は50~150cmほどに成長しますが、ハルジオンは30~100cmほどですので、ヒメジオンの方が背が高いです。

■実は、「日本の侵略的外来種ワースト100に選定」されています。

もともとは観賞用として1865年頃に日本にやってきて。「柳葉姫菊(ヤナギバヒメギク)」と名付けられ珍重されていましたが、繁殖力が強く在来種の生育を邪魔することから、今では日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。

■強い繁殖力から、日本では、明治時代には雑草と呼ばれるようになりました。

こちらの空き地で群生しているヒメジオンは、160cmに達しているものもありましたよ。私の背丈と同じくらいまで茂っていました。日当たりが良く、環境が良かったためか、元気すぎるほどに大繁殖していました。

道端に少しだけ咲いていると、とても可愛いお花なのですが、こうやって大繁殖すると美しさに欠け、やはり雑草と呼ばれるようになったのが分かる気がしました。

■もう、お花がわんさか開花して、可愛いお花がうっとおしく思える位!

初夏から秋の終わりにかけて、花を茎先にたくさん咲かせます。

■お花が重なっても気にしない、お日様が照り付けても、気にしない!

清楚な花姿ですが、もはや、守ってあげたいとは思えない強健さ!

■こんなに群生するものなのですねー!

キク科の植物なので、キク科のアレルギーのある人は注意した方が良いですよ。

あー!恐るべし!昔、空き地に繁殖していたセイタカアワダチソウみたいですよ!

■「毒」はないです!

ただ、ヒメジオンもハルジオンも、どちらも食用可能な雑草で毒性はないとのこと。また、ヒメジオンで染色をされている方もいるそうです。可愛らしいお花で、食べられて、染められるというのは天使のようですが、群生し、在来種を追いやってしまうところは悪魔的ですねー!

これからの季節、見ることのできる雑草です。天使のような悪魔のような雑草をじっくりと観察してみてはいかがでしょうか?

こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように・・・

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

暮らしニスタ/ハッピー(小寺 洋子)さん

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