【なでしこ】パリ五輪想定、長谷川唯がNZ戦で実感する「オリンピックでもあり得る流れ」。今日23時から親善試合の第2戦

テーマは「自分たちの意図的に、相手をズラすこと」。

[国際親善試合] 日本女子代表 – ニュージーランド女子代表/2024年6月3日23:00(現地16:00)/ Estadio Nueva Condomina(スペイン/ムシアラ)

パリ・オリンピックのメンバー発表を前にした最後の海外遠征であり対外試合、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)が6月3日23時から、スペインのムルシアでニュージーランド女子代表との親善試合の第2戦に臨む。

第1戦は主力に食い込んできている選手をメインにした構成で、田中美南(INAC神戸レオネッサ)、古賀塔子(フェイエノールト・ロッテルダム)のゴールで、2-0の勝利を収めた。

しかし攻撃の形をなかなか作れないなど課題も見られた。試合途中からプレーした長谷川唯(マンチェスター・シティ)は「オリンピックでもあり得る流れだな」と感じた。日本のストロングポイントを出さないようにパワーで潰し、スペースも消してくる相手の戦い方に苦しんだ。

「自分たちの意図的で、相手をズラすことができませんでした。コンビネーションももう少し高め、スピードに乗っていければ、裏への攻撃も生きると思います。(ゴール前での崩しのアイデアも)もう一つ加えられれば」

長谷川は第1試合の前に股関節を痛め、別メニューの調整も続いた。そして今晩の第2戦に向けて、調整を行ってきた。

センターハーフは他に、長野風花(リバプール)、林穂之香(ウェストハム・ユナイテッド)が主力組として活躍。そこに谷川萌々子(FCローゼンゴート)も食い込んできた。中2日で決勝まで全試合が組まれる五輪では、いかに長谷川を”勝負どころ”で起用するかがポイントになる。

無失点での勝利を収めた初戦から中2日、第2戦は両者ともにベストメンバーが並ぶことが予想される。相手の出方をどう見極め、長谷川が生み出す“最後の崩し”が最大の見どころになりそうだ。

取材・文・写真/早草紀子

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