白熱の投手陣 大瀬良大地 vs. モイネロなど 広島カープ 週末のセ・パ首位対決・ソフトバンク戦(5/31~6/2)

広島カープは、苦手の交流戦を最初のカードで2連勝でスタートして勝ち越し。勢いを付けて、セ・パ首位対決、ソフトバンクとの3連戦(5月31日(金)~6月2日(日))に臨みました。

5月31日(金)

初戦、首位チーム同士の激突は、いきなり1回から動きます。1回表、2アウトから3番・菊池涼介 。「しっかりとらえることができた」とソフトバンクの先発・モイネロのカットボールを振り抜き、ソロホームランで貴重な先制点を奪います。

援護をもらったカープの先発は、ここまで7試合に登板し、防御率1.48と安定したピッチングを続けている 大瀬良大地 。その立ち上がり、同点に追いつかれ、さらに2アウト・満塁のピンチを背負います。しかし、気迫のピッチングで勝ち越しは許しません。

5回にはランナーを2人置いて、パ・リーグのホームラン・打点トップの4番・山川穂高 を打席に迎えますが、小園海斗 が集中力を見せて捕球し、大瀬良を助けます。

我慢のピッチングとなった大瀬良ですが、モイネロとの投手戦に一歩も引かず、7回1失点、同点のままマウンドをリリーフ陣に託します。

大瀬良大地 7回 球数107 被安打4 失点1 自責点0

リリーフ勝負となった8回、カープは2番手に不動のセットアッパー、島内颯太郎 を送ります。しかし、1アウト・3塁・1塁のピンチを招くと、犠牲フライでついに勝ち越され、そのまま1点差で逃げ切られました。

カープ、首位対決・第1ラウンドはソフトバンクに軍配が上がりました。(ソフトバンク 2-1 広島)

6月1日(土)

この日の先発は、今シーズン2度目の登板・玉村昇悟 。ランナーを出しながらも2回に3者連続三振を奪うなど、チームの連敗ストップへ気迫を見せます。

玉村昇悟 6回 球数103 被安打6 奪三振5 自責点0

2点差を追う広島は、7回、2番手・森浦大輔 が、快刀乱麻のピッチング。まずは先頭打者を3球三振に仕留めると、続く1番・佐藤直樹 も3球三振。

そして、最後のバッターも遊び玉一切なしの3者連続3球三振。追加点のすきをまったく与えない完璧な投球を披露します。

その後、なんとか反撃の糸口を探すも1本が出なかったカープ。今シーズン、9度目の完封負けを喫し、3カードぶりの負け越しです。(ソフトバンク 2-0 広島)

6月2日(日)

3点差を追いかける9回、先頭の4番・小園。ストレートをセンターへはじき返し、出塁。さらにスタメンマスクの 石原貴規 。レフトへヒットを放ち、2アウト・ランナー2塁・1塁。このチャンスで打席に入るのは途中出場の 田中広輔 。

ベテランらしい完璧な仕事(ホームラン)で一気に同点。ベンチもファンも大興奮。逆転勝利に向けてギリギリのところで望みをつなぎます。

延長10回。6番手・島内が2アウトまでこぎつけて、近藤健介 。痛恨の一撃でサヨナラ負け。4連敗のカープは、巨人に抜かれて首位陥落です。(ソフトバンク 5X-3 広島)

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