広島カープ 今季最多14得点で堂々首位キープ 球団最多V打 小園海斗 “二刀流” 森下暢仁 ホームラン 末包昇大(5月29日)

広島ドラゴンフライズの快挙に歩調を合わせるように今、絶好調の広島カープは、セ・パ交流戦を戦っています。

前日(28日)、2017年以来に交流戦初戦を白星で飾り、セ・リーグ首位として迎えた29日のオリックス2戦目。試合は1回から動きます。

まずは1番・秋山翔吾 。甘く入ったツーシームをはじき返し、36歳のベテランが交流戦初ヒットを放つと、2番・25歳の 矢野雅哉 。ピッチャー横に転がったセーフティー気味のバントに全力疾走。若さあふれるハツラツプレーでセーフを勝ち取ります。

さらに1アウト・ランナー3塁・2塁として打点・安打でチームトップ、頼れる4番・小園海斗 。少しだけ下がっていたショートへの打球を狙っていたというゴロでサードランナーの秋山は悠々、ホームイン。幸先よく先制点を奪います。

カープの先発は、森下暢仁 。オリックスとは公式戦では2年ぶりの対戦です。2回、2人の出塁を許し、ピンチを背負いますが、空振り三振で2アウト目を奪うと、カットボールで内野ゴロに打ち取って3アウト。反撃は許しません。

3回、森下は、上位打線をわずか7球で三者凡退に抑え、攻撃へのテンポを作ると、直後の自身の打席。フルカウントからの7球目でした。

さすがは “鯉の二刀流” 。147キロの速球をはじき返し、野手顔負けの技ありヒットを放ちます。

その後、1アウト・ランナー2塁となり、打撃急上昇の 矢野雅哉 。まずは得意の粘りを発揮し、追い込まれたあとも選球眼とカットでチャンスをうかがうと、「待ってました」と言わんばかりの狙い澄ました一振り。前進守備の外野を越えるプロ初のタイムリースリーベースで追加点を挙げます。

続く 菊池涼介 の初球。セーフティースクイズをにおわせるバントの構えにオリックスの先発・田嶋大樹 が大暴投。球場があっけに取られている間に3塁ランナー・矢野がホームイン。さらに得点を重ねます。

カープの猛攻はまだまだ終わりません。絶好調の 末包昇大 。フォークをとらえた打球はレフトスタンドにズドン。5試合ぶりの一発でこの回、一挙に4点を加えます。

さらに、6回、宇草孔基 がこの日、初ヒットでチャンスを広げると、會澤翼 が今シーズン初のマルチ安打で1点。

さらに打率3割超えの森下。今シーズン初のタイムリーで追加点。

まだまだ…、秋山が猛打賞でもう1点。つないで、つないで、気がつけば大量11得点。先発・森下は、自身のバット、さらに頼れる野手陣に押され、軽快に無失点投球を続けます。

7回には、西川からこの日、2つめの三振を奪うなど、3回以降、1人のランナーも許すことなく、スコアボードに7つの「0」を刻みました。

森下暢仁 7回 球数108 被安打3 奪三振5 失点0

8回には、交流戦から合流した新外国人・ハーンがようやくお披露目。最速153キロを投げ込むなど速球を軸に2つの三振を奪い、今後に期待がふくらむ三者凡退デビューを果たしました。

チームは、“今季最多タイ” の19安打で “今季最多” の14得点。2017年以来となるオリックスに勝ち越しを決めました。(広島 14-0 オリックス)

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