関東自動車の「とちの木号」 2階建バスが6月で引退

とちぎテレビ

高速バス「とちの木号」として、長年運行していた関東自動車の2階建バスが、老朽化により6月で運行を終了し、高速バスの路線から引退することになりました。

とちの木号は、関東自動車と近鉄バスが共同で、宇都宮と京都・大阪間を1日1便運行していて、1995年に運行が始まりました。関東自動車の2階建バスは、1999年に導入され、現在運行している車両は、2010年式の三菱ふそうエアロキングです。関東自動車によりますと、エアロキングは国産唯一の2階建バスでしたが、2010年に生産を中止しました。この車両が老朽化したことで、6月30日で運行を終了します。

2階建バスは、週末を中心に運行予定で、関東自動車では、2階建バスの運行終了を記念して作成した、アクリルボードを利用者にプレゼントする企画も、実施しています。

とちの木号が停車するJR宇都宮駅西口。2階建バスの引退まで、ちょうど1カ月となった6月1日、雨の中、たくさんの人がバスを待っていました。京都に帰るバスが大好きという男性と、話をすることができました。
午後9時過ぎ、2階建バスがさっそうとやってきました。初めて2階建バスに乗る客も多く、階段を興味深そうに登っていきます。チケットの確認をしながら、運転手は乗客に、今月いっぱいでの2階建バスの運行終了を告げていました。
関東自動車のとちの木号は7月以降、通常のバスで運行されます。高速バス路線の運行終了後の2階建バスは、要望があれば近距離のツアーやイベントなどで使用する予定ということです。

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