市立橘高男子ソフトテニス部 オール川崎で関東大会へ 創部83年目で初の快挙 川崎市中原区

関東大会に出場する8人のメンバー

市立橘高校(中丸子)の男子ソフトテニス部が、4月の県予選会で3位に入賞し、1941年の創部以来初となる団体戦での関東大会出場を決めた。部員全員の思いを一つに掴み取った切符に、キャプテンの村瀬蒼(あおい)さんは「支えてくれた多くの人たちへ感謝の気持ちで臨みたい。目標はベスト8」と笑顔を見せた。

団体戦に臨んだメンバーは、村瀬主将のほか、3年の國枝勇さん、杉浦大翔(ひろと)さん、吉川慈英さん、岸本晃(ひかる)さん、根岸龍吾さん、2年の小倉奏太(かなた)さん、1年の宮前快都(はやと)さんの8人。県内の82校が出場し、ダブルスによる3試合勝負で2戦先取で勝ち上がりとなる予選会。上位4校によるリーグ戦で2位になり、もう一方のリーグ戦で2位になった山北高校との関東大会出場をかけた3位決定戦では2対1で勝利した。

顧問を務める小泉拓也教諭は「勝った瞬間は、部員全員が今まで見たこともない喜びようだった。個人戦の敗退が決まっていたので、団体戦にかける思いが強かったのだと思う」と振り返った。今の3年生が入部したときはわずか8人だった部員数も現在は17人に。全員が市内出身者で普通科に通っているという点も、団結力とチークワークの良さにつながっていると分析する。

中原中の出身で副キャプテンを務める國枝さんは「初の関東大会出場は嬉しいが目標を達成できたわけじゃない。ここから一つでも上を目指したい」と意気込む。

学業との兼ね合いで、練習時間も平日は2時間程度という同部。コツコツと基本を積み重ね、「一流にはなれなくても、超二流であればなれる」が信条だ。22校が出場する関東大会は、6月2日(日)に群馬県前橋市で開催される。

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