【移籍】鎌田大地がクリスタルパレス加入「合意」、今週メディカルチェックを受け正式契約へ

あとは現地でのサインを待つのみに。

イタリア・セリエAのSSラツィオを1シーズン限りで退団することが決まったサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)MF鎌田大地(Daichi KAMADA)が6月3日、イングランド・プレミアリーグのクリスタルパレスFC加入に向けて「合意」に至った。今週中にメディカルチェックを受けて、契約書にサインする。ラツィオでの“すったもんだ”を経て、今度は一気に交渉がまとまりそうだ。

エックス(旧ツイッター)のフォロワー数2070万人を数える移籍情報を専門とするジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ(@FabrizioRomano)氏が同日、次のようにレポートした。

「ダイチ・カマダ、クリスタル・パレスへ! 先週金曜日に明らかになったように、口頭合意が確認された。今週中にメディカルチェックを受ける。パレスは鎌田がフリーエージェントとして契約書にサインするのを待つだけ。オリバー・グラスナーはアイントラハトでの戦いを知るだけに、再びダイチを欲していた」

ラツィオとの交渉とは異なり、年俸500万ポンド(約10億円)(あるいは500万ユーロ/約8億5000万円)で2029年6月までの5年契約という大型オファーが提示されていると言われ一気に決着しそうだ。

『カルチョ・メルカート』によると、当初、鎌田はラツィオに残留すると「口頭合意」に至っていた。しかし仲介人が5月30日までにローマ入りし、クラブ側と最終的な交渉を行ったものの、「2年プラス1年」の延長オプションを行使した場合の契約解除金(移籍金)について交渉が難航したという。

クラブは移籍金の設定額2000万ユーロ(約34億円)を主張したが、鎌田サイドは600万ユーロ(約10億円)から700万ユーロ(約12億円)を要望。この隔たりが埋まらず、結局、話し合いは決裂。フリートランスファーで退団することになった。

一方、平行してアイントラハト・フランクフルト時代ともに戦いUEFAヨーロッパリーグ(EL)を制しているクリスタルパレスのオリバー・グラスナー監督が、鎌田の獲得を要望。 ラツィオ時代の300万ユーロ(約5億1000万円)からほぼ倍額となる条件が提示されていた。

一時は残留争いに巻き込まれたパレスだが、グラスナー監督の就任あと10位までランクアップ。リバプールFC(〇1-0)、マンチェスター・ユナイテッド(〇4-0)、アストン・ヴィラFC(〇5-0)と上位を倒すアップセットも演じていた。

8月で28歳になる鎌田が、ついに現在最高峰と言われるプレミアリーグを舞台に闘うことになる。

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鎌田は森保一監督が率いる日本代表への復帰も果たしている。このあと北中米ワールドカップアジア2次予選の6月シリーズ2試合に臨む。

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