笹生&渋野に逆転許した豪州ゴルファー、発見されていた敬意の行動 「一流だ」海外称賛

全米女子オープン、9位だったミンジ・リー【写真:ロイター】

海外メジャー・全米女子オープン

女子ゴルフの今季海外メジャー第2戦・全米女子オープン(OP)は現地時間2日、米ペンシルベニア州のランカスターCC(6629ヤード、パー70)で最終日が行われ、3打差の5位で出た22歳の笹生優花(フリー)が5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68。通算4アンダーとし、逆転で2021年大会以来、2度目の優勝を成し遂げた。通算1アンダーの渋野日向子(サントリー)が単独の2位に入り、日本勢がワンツーフィニッシュ。一方、前日まで首位ながらも優勝を逃した2年前の覇者ミンジー・リー(オーストラリア)のホールアウト後の振る舞いが海外記者のSNSで公開されると、ファンから「一流の行動だ」といった反響が寄せられている。

称賛をスポーツマンシップ溢れる行動で示した。ホールアウト後に行われたLPGAの公式会見。優勝した笹生が登壇して優勝の喜びなどを語った会場の後方で、ミンジー・リーはピンクのウエアにキャップをかぶって立ったまま会見の様子を眺めていた。隣には笹生の父・正和さんの姿も。2022年大会以来2年ぶり2度目の優勝を逃した直後、先に2度目の優勝を飾った笹生の言葉に耳を傾けていた。

英公共放送「BBC」などに寄稿しているエイミー・ロジャース記者は自身のX(旧ツイッター)で「残念な敗北の後、ミンジー・リーはユウカ・サソウの父親と一緒に、親友の優勝記者会見を見守っている」とつづって写真を公開。海外ファンからは「一流の行動だ!」「純粋な上品さがある」「ミンジーはすべてにおいて一流だ…よくやった」といった称賛の声が寄せられている。

ミンジー・リーは3日目を終えて通算5アンダーで2人と並んで首位。最終日は最終組で回ったが、出だしの1番でバーディーを奪った以外は精彩を欠き、後半には2つのダブルボギーなど「78」と崩れて9位タイに終わった。

THE ANSWER編集部

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