現職警察官が女性用トイレに侵入、盗撮…10カ月で計12回、同じ女性を狙ったか 逮捕後の県警捜査で発覚 鹿児島地検が起訴

 鹿児島地検は3日、トイレに侵入して女性を盗撮したなどとして、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)と建造物侵入の疑いで逮捕、送検された枕崎署地域課巡査部長の男(32)=枕崎市=を同罪と県不安防止条例違反(卑わいな行為)の罪で鹿児島地裁に起訴した。検察によると、2023年3~12月ごろ、同じ女性に対して計12回盗撮したとしている。

 起訴状などによると、被告は23年3~6月ごろまでに計3回、女性の性的姿態を撮影する目的で県内の女性用トイレに侵入し、個室の扉の下の隙間などに自身のスマートフォンを差し込み、トイレを使用中の県内の女性を撮影したとしている。同年7~12月ごろにも計9回、同様に同じ女性を撮影したとされる。

 県警によると、同年12月15日に女性用トイレに侵入し女性を盗撮した疑いで24年5月13日に逮捕、その後の捜査で計12件の盗撮容疑が発覚した。被告は同年3月まで枕崎署の警備課に所属していた。県警監察課は「引き続き厳正に対処していく」とコメントした。

 盗撮は都道府県の迷惑行為防止条例などで規制されていたが、全国一律で禁じるため、23年7月、新法「性的姿態撮影処罰法」が施行された。

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