復旧は25年夏の見通し 富山県総合福祉会館、能登半島地震で被害

能登半島地震で大きな被害を受けた県総合福祉会館。ガラスが割れたため、応急処置としてシートで覆っている=富山市安住町

 能登半島地震で屋根が破損するなどの被害が出た富山県総合福祉会館(サンシップとやま、富山市安住町)の復旧が、来年の夏ごろになる見通しとなった。館内のエレベーターの復旧は来年4月を予定している。3日、同館を管理する県社会福祉協議会が県民会館で開いた理事会で説明した。

 地震の影響で三角屋根のガラスが破損したほか、エレベーターが故障したり、4~7階の研修室のドアがゆがんだりするなどの被害が出た。1月末まで臨時休館し、その後開館したものの、エレベーター2基は現在も使えない状態が続く。

 県は7月以降、建物の柱の傾き具合などを調査し、復旧の方針を検討する。エレベーターは来年春の復旧を見込んでいる。

 同館は1999年に福祉の拠点として開館した。19団体が事務所を構える。

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