「無礼、脅迫、傭兵」鎌田大地、“大変”なラツィオ会長とSDからの批判に本音「自分たちを守るために...」

自身への批判に言及した。

昨夏にラツィオへ加入した鎌田大地は、マウリツィオ・サッリ前監督体制では出番に恵まれなかったものの、後任のイゴール・トゥドール監督の下で中心選手として躍動。契約延長オプションを行使するか、新契約を締結しての残留が濃厚視されていた。

しかし、クラブとの契約延長交渉がまとまらず、退団する運びとなった。

ラツィオのアンジェロ・ファビアーニSDは、選手サイドの姿勢を激怒。クラブの公式チャンネルで「昨年と同じタイプの(単年)契約を求められ、我々は非常に無礼な対応を受けた。私は誰の脅迫も受けないし、この恐喝について話し合うことすら興味がないと言った」とぶちまけた。

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鎌田が「イタリアの中でも有名な会長で、大変」と表現したクラウディオ・ロティート会長もイタリア紙『Corriere della Sera』紙のインタビューで、こう怒りを露わにした。

「我々を脅そうと思っている選手たちにはうんざりしている。我々はラツィオが到達点となるような、ユニホームに愛着を持つ選手を求めている。カマダについては、1年間の契約更新と契約時のボーナス250万ユーロを要求された。傭兵であると判明した選手は全員追い払う」

6月3日に千葉県内で行なわれた日本代表のトレーニングの後に取材に応じた鎌田は、「1年契約だとか、よくわかんないですけどイタリアは自分の契約内容を全部ペラペラ喋っちゃうんで」と困惑したうえで、前述のような批判について、こうコメントしている。

「今もね、ラツィオは自分たちを守るためにいろいろ僕のことを言ったりしてますけど、彼らは彼らでいろいろと大変なんで」

そのうえで、「でもラツィオレベルのチームがそうやって昨年、契約したような形(単年契約と選手側が行使する延長オプション)をとってでも獲りたいと思ってくれてる選手だったということが一つのヨーロッパのレベルでの評価だと思う」と主張。こう続けている。

「自分でここ数年間、ヨーロッパでちゃんとやってきた証拠だと思うんで、こういう状況は別に悪いとは思っていない。去年は(所属クラブ決定を)伸ばしすぎてうまくいかなかった部分があるんで、今年はできるだけ早く決めたいなと思ってます」

その新天地はクリスタル・パレスが有力。近日中にも発表される可能性がある。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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