ドルトムントかマンUか…100億円MFの動向に海外注目 英復帰は“因縁”指揮官の去就次第か

ジェイドン・サンチョの去就に注目【写真:ロイター】

MFサンチョ、ドルトムントへ完全移籍なら約100億円

ドイツ1部ドルトムントのMFジェイドン・サンチョは今年1月にイングランド1部マンチェスター・ユナイテッドから期限付き移籍加入し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝の舞台に立つなど復活を印象付けた。来季のマンチェスターへの復帰を望んでいるものの、因縁のエリック・テン・ハフ監督の存在が去就に影響を及ぼすことになるのは間違いなさそうだ。英紙「デイリー・ミラー」が報じた。

サンチョは17歳だった2017年にドルトムントに加入して大ブレイクし、2021年にユナイテッドへ渡った。しかし、昨年9月にエリック・テン・ハフ監督と衝突し、SNS上で監督批判を展開したことが波紋を広げ、トップチームから追放されていた。

サンチョは出番を求めて今年1月に古巣ドルトムントに期限付き移籍すると、ブンデスリーガ14試合2得点3アシスト。決勝へ駒を進めたCLでは7試合で1得点するなど主力として活躍。輝きを取り戻していた。

現状では6月末までの契約で期限付き移籍期間が終了し、来季はユナイテッドに復帰することになる。「ミラー」紙によれば、ドルトムントは完全移籍での再獲得を望んでいるが、5000万ポンド(約100億円)という買い取り金額がネックとなる。

サンチョとしては、ユナイテッドでのキャリアを諦めるつもりはなく、オールド・トラッフォードで成功を収めるという野心をもっているという。しかし、その一方で衝突した過去のあるテン・ハフ監督の下ではそうしたチャンスは巡って来る可能性は低いという現実もある。記事では「テン・ハフが指揮を執っている間はサンチョへの扉は閉ざされているように見える」とされている。

とはいえ、テン・ハフ監督は今季FAカップを制覇したものの、プレミアリーグでは過去最低の8位になったこともあり、退任の可能性も伝えられている。ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督や元チェルシーのマウリシオ・ポチェッティーノ氏、最近ではバルセロナを解任されたシャビ・エルナンデス氏が後任として噂に上っている。監督交代がなければサンチョがユナイテッドで再び活躍する可能性は低そうだが、果たして事態はどのように展開するのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)

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