新垣比菜、6年ぶり2勝目は「パターが良かった」『Pix』ボール含めテーラーメイドの新作を多用【勝者のギア】

新垣比菜の2勝目を支えたのはテーラーメイドの新作パター(撮影:佐々木啓、ALBA)

<ヨネックスレディス 最終日◇2日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6339ヤード・パー72>

単独トップからスタートした新垣比菜が、最終日に4バーディ・2ボギーの「70」をマーク。トータル14アンダーで逃げ切り、2018年「サイバーエージェント レディス」以来となる、6年ぶりのツアー2勝目を果たした。

新垣がテーラーメイドと契約したのは「ステルス(22年モデル)が出た時から」とのこと。そして、今大会の重めのグリーンで「いつも入らない距離がたくさん入った」とパターを勝因に挙げる。先月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」から使用し始めた、テーラーメイドの新作パター『TP TRUSS MID NIGHT BLUE M4TC』は「弾きがいい」と言う。

「すごく当たりが強いというか、弾いてくれますし、打感がしっかりあるので、そこが気に入っています。今週の重いグリーンに合いました」。さらに、模様の入ったボール(TP5x Pix)については「1年ちょい前ぐらいから(Pix)を使い始めています。転がりが見えやすい。オレンジと黒の柄で、四角みたいな感じですけど、ボールを打つときれいに見えます」と説明する。

ウッド6本は全てテーラーメイドの最新作『Qi10』シリーズで統一しており、今週は「ドッグレッグなどが多くて自分の中ではドライバーは調子は良くなかった」としつつも、フェアウェイキープ31回は全体4位タイ。パーオン46回も全体6位タイと、スタッツは上々。シャフトをサポートするフジクラのツアー担当者もこう喜んでいた。 

「(最新作の)『24VENTUS BLUE』を開幕戦から使用してくれていて、今まで1~5Wに『SPEEDER NX BLACK 50S』、7Wに同60Sでしたが、青木コーチとスイングを見直すうちに合わなくなってきたそう。特にFWやUTでクラブが下に潜ることがあってテーラーメイドさんからの提案もあり、同週に『24VENTUS BLUE50S』をテストしました。

FWから試すとミートが安定し、球も強く距離も伸びたことで採用となり、UTも『VENTUS HYBRID 70S』に。その後1Wも採用となりました。アイアンもスチールを試していたそうですが、ウッド系のフィールに合わせて以前使った『TRAVIL 85S』に戻すと良くなったそう。6年振りの優勝、私たちもとても嬉しく思います」(フジクラ・飯村氏)

ウッドもシャフトもパターも最新モデルを組み合わせる新垣。自身は「クラブに関してはこだわりがなくて、コーチとかテーラーメイドの方と相談しながら作ってもらっています」と話していた。

【新垣比菜の優勝ギア】 ※全てテーラーメイド
1W:Qi10 LS(10.5°24 VENTUS BLUE 5S 45.5インチ)
4,5W:Qi10ツアー(16.5,18°24 VENTUS BLUE 5S)
4,5,6U:Qi10レスキュー(VENTUS HYBRID 70S)
6I~PW:P770(TRAVIL 85S)
50,58°:ハイ・トウ3(N.S.PRO 850GH)
PT:TP TRUSS MID NIGH
BALL:TP5x Pix

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