韓国CPI、5月は前年比+2.7% 10カ月ぶり低い伸び

[ソウル 4日 ロイター] - 韓国統計局が4日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は、前年比2.7%上昇した。伸び率は10カ月ぶり低水準で、4月の2.9%から鈍化、市場予想の2.8%を下回った。2カ月連続で伸びが鈍化した。

前月比では0.1%上昇した。4月は横ばいだった。市場予想は0.2%上昇だった。

品目別では、農作物価格は前月比2.5%下落、石油製品価格は0.3%上昇、個人向けサービス価格は0.4%上昇した。

崔相穆企画財政相は「インフレ率は下半期に2%台前半から半ばで安定する見通しだ」とし、インフレ安定化に向け、食品原料に対する関税引き下げを延長し、公共料金の値上げを行わないと述べた。

韓国銀行(中央銀行)は、CPI上昇率は5月の予想通り、引き続き緩やかに鈍化する見通しだとながら、目標の2%に収束するかどうかを注視する必要があると指摘した。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比2.2%上昇した。伸び率は4月の2.3%から鈍化し、2021年12月以来の低水準だった。

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