FRBの9月利下げ観測高まる、PCE価格指数受け

[31日 ロイター] - フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、米連邦準備理事会(FRB)による9月利下げ観測が高まっている。4月の個人消費支出(PCE)価格指数で、インフレ率がFRBの目標である2%達成に向けてやや前進したとの見方が広がった。

指標発表後、市場が織り込む9月の利下げ確率は約53%に上昇。発表前は約49%だった。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前月比0.2%上昇。前月の0.3%上昇から伸びが縮小した。米経済活動の3分の2以上を占める個人消費支出は前月比0.2%増で、3月の0.7%増から鈍化した。

トレードステーションのグローバル市場戦略責任者、デビッド・ラッセル氏は「PCEデータは物価上昇が懸念されていたほど持続的ではないことを裏付けており、少なくとも1回の利下げへの期待を残した」と述べた。

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