バイキングスとWRジェファーソンが4年約219億円の契約延長にサイン

ミネソタ・バイキングスのジャスティン・ジェファーソン【NFL】

現地3日(月)、ミネソタ・バイキングスがワイドレシーバー(WR)ジャスティン・ジェファーソンと1億1,000万ドル(約171億7,474万円)の保証を含む4年1億4,000万ドル(約218億5,876万円)の延長契約にサインしたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが情報筋の話をもとに報じた。

ジェファーソンはソーシャルメディア上で契約延長について明かし、“小さい頃から待ち望んでいた契約”についにサインしたことを正式に発表することで、ファンの不安を払拭している。バイキングスもその直後に今回の件を公表した。

プロボウルに3度選出された経歴を持つジェファーソンの巨額の契約延長は、ワイドレシーバー市場をリセットするだけではない。ジェファーソンはそれにより、クオーターバック(QB)以外のポジションで、NFLで最も高額の報酬を誇る選手となる。

ジェファーソンの新契約により、複数のワイドレシーバーがこれまでに大型契約を手に入れていた一方でうわさとともに関心が集まっていたオフシーズンのストーリーに、終止符が打たれた。複数のワイドレシーバーには、デトロイト・ライオンズのアモン-ラ・セント・ブラウンや、フィラデルフィア・イーグルスのA.J.ブラウン、デボンタ・スミス、マイアミ・ドルフィンズのジェイレン・ワドル、ヒューストン・テキサンズのニコ・コリンズ、インディアナポリス・コルツのマイケル・ピットマン、テネシー・タイタンズからフリーエージェント(FA)で獲得されたカルビン・リドリーといった選手が含まれる。

年平均3,500万ドル(約54億6,410万円)を受け取ることになったジェファーソンは、ブラウンが4月に締結して市場をリセットした契約の金額を上回っただけではなく、QB以外で最も多くの報酬を誇っていたサンフランシスコ・49ersのディフェンシブエンド(DE)ニック・ボサの年平均額も超えている。ペリセロによると、新契約によって契約期間が2028年シーズン末までとなったジェファーソンは、契約時に完全保証の8,900万ドル(約138億9,143万円)も受け取るという。

2020年ドラフト1巡目で指名を受けてリーグ入りして以来、ジェファーソンはリーグ屈指のエキサイティングなプレーメーカーとして高い評価を得るとともに、今回のような巨額の投資を受けるに値するほどの歴史的な数字を残してきた。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、ジェファーソンはキャリア最初の4シーズンで5,000レシーブヤード以上を記録した史上5人の選手のうちの1人であり、その期間の通算ヤード(5,899ヤード)はどの選手よりも400ヤード近く多いとのこと。50試合以上に出場した選手の試合平均レシーブヤード(98.3ヤード)でもNFL史上最多をマークしているジェファーソンは、この4シーズンでその平均を年単位で伸ばしている(2020年シーズンから87.5ヤード、95.1ヤード、106.4ヤード、107.4ヤード)。

最も好調だった2022年シーズンに、レシーブ数(128回)とレシーブヤード(1,809ヤード)でリーグトップとなったジェファーソンは、AP通信オフェンス部門年間最優秀選手賞に輝き、自身初となるオールプロ選出も果たした。素晴らしい活躍をした翌シーズンにあたる2023年シーズンには、ハムストリングのケガが原因で逆境に立たされたが、それでも出場した10試合で1,000レシーブヤードの大台を上回っている。

今オフシーズンにQBカーク・カズンズが退団したことを受けて、ジェファーソンは契約が整った中で、新たなクオーターバックとともに2024年シーズンを迎えようとしている。ベテランのサム・ダーノルドか新人のJ.J.マッカーシーのどちらかが、ジェファーソンの卓越したプレーの恩恵を次に受けることになるだろう。

バイキングスは火曜日に参加必須のミニキャンプを開始する予定であり、ジェファーソンが待望していた契約延長はそれに間に合う形で実現した。

【RA】

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