低所得の子育て家庭の進学支援 さいたま市が制度開始 模試費用や受験料を助成 高3には入学一時金25万円支給も

埼玉県さいたま市浦和区常盤

 低所得の子育て家庭の高校、大学進学を支援しようと、埼玉県さいたま市は模試費用や受験料、大学入学一時金を助成する「低所得の子育て家庭児童進学支援金」制度を開始した。

 対象は2024年度さいたま市学習支援教室に登録している中学3年生と高校3年生の子がいる世帯で、生活保護または児童扶養手当全額を受給しているか住民税非課税の世帯。

 支援金額の上限は、模試費用が中学3年生6千円、高校3年生は8千円。また高校3年生には大学受験料上限5万3千円、入学一時金25万円(定額)が支給される。

 学習支援教室とは、生活困窮世帯の子どもたちを対象に学習支援や交流の場、居場所づくりなど、市が委託して行っている事業。同支援金を受給するためには、この教室への登録が必須。所定の届け出をして、登録の決定が通知された後に、受験した事実や受験費用が分かる書類、大学の入学許可証明書などをそろえて申請する。申請期限は25年3月31日(消印有効)。

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