東洋館出版社、電子書籍の読み放題と講師派遣で教員の学ぶ機会を確保する「Education Palette」を本格提供

東洋館出版社は、電子書籍の読み放題と講師派遣を一体にした新サービス「Education Palette(エデュケーションパレット)」の本格提供を、5月31日に開始した。同サービスの契約は、自治体単位での年間契約となる。

「Education Palette」は、近年深刻化する教員不足により先輩などから指導法を学ぶ機会がない、さらに、全国的な書店の減少で教育書と出会う場が限られているという教員に対し、講演や教育書などを通じて業務をサポートしたいと考えている自治体に向けたサービスになる。

同社はこれまで延べ1800点以上の教育書を刊行しており、教育書出版社としての知見に基づいて、自治体に所属する教員のさまざまな課題や悩みの解決を、「教育書読み放題」と「講師派遣」という2つのサービスを通じて支援する。同サービスでは、「教育書読み放題」と「講師派遣」を教員1名あたり月額税別500円で利用できる。

「教育書読み放題」では、さまざまな教員の知見が込められた教育書が、いつでもどこでも読み放題となっている。利用可能な教育書は200点以上で、それぞれの課題に対応した書籍を見つけられる。毎年約100点のアイテムを追加する予定で、教育書はスマートフォン、パソコン、タブレット端末で読むことができる。

「講師派遣」としては、手配を同社がすべて代行し、学校現場にて講演を実施する。教員研修の準備で聞かれる、「この先生を呼びたいけど接点がない」「何か月も前から計画するのは大変」といった声に応える形で、豊富な実践をもつ著者を講師として研修現場につなぐ。実際の研修では、書籍を読むだけではつかみ切れない「授業の具体」「背景にある経験」に触れられるため、翌日からの授業実践や学級経営に直ちに生かせる。同サービスでは、1年間に最大3回の講演が実施可能(講師派遣回数は、契約人数によって異なる)。

なお、「Education Palette」は、4月1日に兵庫県養父市との契約締結のもと、全国に先がけてサービスが開始されている。

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