「HYBEからNewJeansが離脱する可能性ない」韓国証券会社が分析、騒動は現在進行形も好材料多数か

“BTS事務所”のHYBEと子会社ADORの争いが続くなか、NewJeansの今後を見通した分析結果が出た。

韓国のハナ証券は6月4日、「HYBEからNewJeansが離脱する可能性はない」と発表。同社のイ・ギフン研究員は、「ADORのイシューは現在進行型だが、利益が追加で下方修正される可能性は制限的」とし、「BTS・JINの除隊に伴うファンの結集と、米新人ガールグループのデビュー、そして下半期にはWeverseの収益化も控えていることから株価の魅力度は高い」と説明した。

何よりも、新人グループの貢献度が急速に拡大していると分析。BOYNEXTDOOR、ILLITのCD売り上げが伸びたことに加え、TWSが6月にカムバックし、SEVENTEENのジョンハン×ウォヌがシングルを発表する。また、SEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPENのワールドツアー、NewJeansの東京ドームファンミーティングなどでは計100万人ほどの観客数が動員される予定だ。

(写真提供=ADOR)NewJeans

またイ研究員は、HYBE対ADORミン・ヒジン代表の紛争にも言及している。「ADOR理事会の大多数をHYBE側の人間で構成したことで、(ミン・ヒジン代表を)解任できる環境は整ったが、法的な手続きを踏んだ状況で解任を実行する可能性は高くないと見られる」とし、「複合的で曖昧な状況により株価が変動する可能性が高かったが、ミン・ヒジン代表が記者会見で和解を提案した状況のため、過程がどうであれ、当該イシューを恣意で終えられる状況になった」と説明した。

そのほかにも、「株主の立場としては、(今回の騒動が)HYBEのマルチレーベルシステムの問題ではなかったという点を証明することが重要であり、リスクが急速に消滅することが大多数の利益に符合する」として、「HYBEの決定を見守らなければならないが、この問題が終われば、BTSメンバーの順次除隊と米ガールズグループのデビューという好材料を全て反映できる条件になるだろう」と話した。

なお、HYBEとミン・ヒジン代表は4月末から1カ月以上にわたって対立し続けている。5月30日には、HYBEを相手に提起した議決権行使禁止仮処分訴訟を裁判所が認めたことで、ADOR代表の座を確保することに成功し、31日の会見でHYBEに和解を提案した。

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