セックス・ピストルズ、フランク・カーターをヴォーカリストに特別パフォーマンス

セックス・ピストルズのスティーヴ・ジョーンズ(G)、グレン・マトロック(B)、ポール・クック(Dr)が、元ギャロウズのフロントマンで現在はフランク・カーター&ザ・ラトルスネイクスで活躍するフランク・カーターをヴォーカリストに迎え、英国ロンドンのライヴ会場ブッシュ・ホールの資金を調達するため開かれる公演でパフォーマンスする。

8月13~14日にブッシュ・ホール(400人収容)で2公演が開催され、彼らはフランク・カーター・アンド・セックス・ピストルズ名義で出演し、セックス・ピストルズが発表した唯一のスタジオ・アルバム『Never Mind The Bollocks』(1977年)をフル・プレイするという。

ロンドン西部、シェパーズ・ブッシュにあるブッシュ・ホールは1904年に建てられ、ダンス・ホールに始まり、ビンゴやスヌーカーの会場、ソーシャル・クラブとして使用されてきた。2000年代に入ってからは、現オーナーが改装し、ライヴ会場として利用されることが多くなった。

ジョーンズとクックは、この近くで育ち、ブッシュ・ホールには深い思い入れがあるという。クックは、「ブッシュ・ホールのためにやる。ピストルズの曲をプレイする。彼らには金と支援が必要だからだ」「ここは俺の地元の会場だ。俺はシェパーズ・ブッシュで育ち、いまもこの辺りに住んでいる。無くなってしまうのは本当に惜しい。続けて欲しい。だからみんな、公演に来てくれ!」と話している。

セックス・ピストルズの大ファンだったカーターは2008年、ジョーンズのラジオ番組にゲスト出演し、彼と初対面。その後、他のメンバーたちとも知り合い、友人関係になったそうだ。今回の公演について「最初から最後まで喜びしかない。セックス・ピストルズから電話があったら、答えるだろ。俺は、これに参加でき、もの凄くワクワクしている」と、コメントしている。

Ako Suzuki

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