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大相撲の元十両・伊予桜で愛媛県松前町出身の市来政行さん(63)=東京=が4日、松前町役場を訪れ、北勝海(日本相撲協会の八角理事長)や白鵬(宮城野親方)ら横綱11人の手形を集めた和紙を町に寄贈した。市来さんは「横綱の大きな手形から相撲の魅力を感じてもらい、愛媛出身の力士も応援してほしい」と話した。
市来さんは松前中学校を卒業後、高砂部屋に入門。1976年春場所で初土俵を踏んだ。84年九州場所で十両に昇進し、当時愛媛出身力士として23年ぶりの関取となった。88年春場所で引退した後は、日本相撲協会の若者頭(わかいものがしら)として30年以上、幕下以下の力士の監督や生活指導、本場所の進行などを担っている。
市来さんは65歳になる2026年春、50年近く身を置く相撲界を定年退職する。今春、松前中の同窓会に初めて出席した際「何かふるさとに残したい」と同学年の町関係者に相談し、今回の寄贈につながった。