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現在後半戦を迎えているテニス四大大会「全仏オープン」(フランス・パリ)は、本日6月4日(火)から車いす部門が開幕する。
男子シングルスでは、今年1月の全豪オープンで四大大会3勝目をマークしている18歳の小田凱人(世界ランキング2位)が第2シードで登場し、全仏オープン連覇へと挑む。また女子シングルスでは、第2シードの上地結衣(同2位)が相性のいいローランギャロスで4年ぶり5度目の優勝を狙う。
連日現地から熱戦の模様を生中継している『WOWOW』では、戦いを前にした小田と上地にインタビューを実施。ここでは本日7番コートの第1試合でルーベン・スパーガレン(オランダ)と対戦する小田のインタビューを紹介しよう。
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Q:現在の調子はいかがでしょうか?
小田:コンディションはめちゃめちゃ良いです。「もう優勝できるな」っていう感じです。
Q:今年のクレーシーズンはどのように迎えられましたか?
小田:前哨戦も出ておらず全仏が最初のクレーなので、1試合目から全力で飛ばしていってフルパワーで臨みたいです。結構、遠征を周ってきている選手が多いので、その選手たちと比べると疲労も少ないですし、フレッシュな状態で試合に挑めるので良い感じだと思います。
Q:その選択をした理由を教えてください。
小田:いまランキングが2位なので、頑張って試合に出てポイントの差を埋めるという選択肢もあるのですが、フレッシュな状態で全仏に挑みたいなという考えから、とにかくクレーの練習を多くして全仏に備えました。
Q:全仏に挑むにあたり、いつもと意識の違いなどはありますか?
小田:あまり意識は変えていないです。とりあえず勝つ事しか考えていません。
Q:昨年は全仏で優勝しています。今年はプレッシャーを感じていますか?
小田:プレッシャーは感じていません。テニスが楽しくできていれば勝てるし、楽しくなければ負けてしまいます。だから楽しんでやることが一番大事だと思っています。
Q:今年はこの会場でパラリンピックが行なわれます。どのような心境ですか?
小田:まだあまりパラリンピックは意識していなくて、またここに帰ってくるつもりでやっています。パラリンピック本番に向けてのリハーサルだと思って、ちゃんと真面目に結果を出したいと思います。
Q:今年の全豪では「2位の期間は悔しかった」とおっしゃっていました。現在ランキング2位で全仏を迎えます。どんな心境ですか?
小田:3月に一度2位に落ちて、そこから4月の大会で優勝はしたもののポイント差で2位のままで、今回全仏と次週のフランスの大会で両方勝てれば、また1位に戻れると思うので、この2大会においては「絶対に1位に戻るんだ」ということを目標において練習を重ねてきました。
Q:今大会ではどんなプレーを見せてくれますか?
小田:毎年自分は変化しているので、髪型も含めて(笑う)。もちろんテニスもどんどん進化しているし、もともと健常者に近いテニスを目指してやってきているので、昨年との違いも見てほしいですし、好調に準備はできているので期待していて欲しいです。
Q: 今回の髪型のこだわりを聞かせて下さい。
小田:ヨーロッパの方々みたいな髪型にしたくて「外国人みたいにしてください」と言って整えてもらったので、だいぶこっち(髪型)の調子も上がってきているかなと思います。
Q:昨年、「2024年は勝負の年」だとおっしゃっていました、昨年と比べて進化しているポイント教えてください。
小田:昨年のジャパンオープンで優勝して、今年の全豪オープンも優勝して、自分が掲げてきた目標はどんどんクリアしてきているので、全仏とウインブルドンも勝てたら、メンタル的にも安定してパラリンピックに望めるので、ここ(全仏)はまだ通過点なので、しっかり結果を出してパラリンピックに繋げていきたいです。
Q:ゴールデンスラム(全ての四大大会と五輪に優勝すること)を意識する事はありますか?
小田:それはあまり意識していないですね。
Q:初戦に向けての意気込みを聞かせてください。
小田:いつも通りやれば勝てると思っているので、特に意識していることはないですが、なるべくストレートで良いスコアで勝ちたいです。初戦の最初のポイントは大事なので、しっかり意識して自分のテニスを出していきたいと思います。
インタビュー提供●WOWOW
構成●スマッシュ編集部