「どの口が言ってる」靖国神社 “放尿男” に中国政府が「理性的に表現を」SNSにあふれる大憤慨「日本は甘すぎる!」

靖国神社の石柱に落書きする男(中国のSNSより)

中国籍の男が靖国神社の石柱に小便したうえ、英語で「トイレ」と落書きした件が騒動になっている。さらに、中国政府の対応に、多くの人が憤慨している――。

中国外務省がおこなった6月3日の記者会見で、報道官はこの件に触れ、「靖国神社は、日本軍国主義による侵略戦争の精神的な道具であり象徴だ」とした上で、

「外国にいる中国公民は現地の法律・法規を順守し、理性的に訴えを表現するよう、改めて国民に促したい」

と、注意を促した。報道官はさらに日本に対し、

「侵略の歴史を反省し、実際の行動でアジアの隣国や国際社会の信頼を得るべきだ」

と求めた。

この件を報じた6月3日夜配信の「TBS NEWS DIG」の記事には、約7000ものヤフーコメントが寄せられている。大半がこの行為を非難し、中国政府の対応に怒る内容だ。Xでも、

《いつもの事だが、自国政府のやってる事は棚に上げて、自国民には「理性的に」などと、どの口が言っているか呆れるばかり》

《靖国の在り方を逆に非難し、謝罪なし。犯人の中国人も中国も日本を完全にナメている。日本は中国に甘過ぎる。。》

と、憤慨する声が渦巻いている。

元自衛官で “ヒゲの隊長” としても知られる佐藤正久参院議員も、Xにこの件を報じた記事を引用し、《【バカにされている!】》と投稿している。

中国籍の男が犯行におよんだのは、5月31日夜。男は犯行直後の6月1日未明の便で出国し、中国へ帰国している。

「この人物は『鉄頭』と名乗る上海在住の男性だとみられています。鉄頭は中国の動画サイトに犯行の様子を投稿。靖国神社の石柱に登り、ズボンを下ろして放尿するしぐさをした後、赤のスプレーで『Toilet』と落書きする様子の動画が、中国のSNSで拡散されています。

鉄頭はいわゆる “迷惑系ユーチューバー” で、SNSでは、真偽不明ながらオンラインカジノを運営していたなど、さまざまな情報が取り沙汰されています」(週刊誌記者)

鉄頭は上海で日本テレビの取材に応じ、犯行におよんだ理由を「日本政府が核汚染水の排出を許可したことを知って怒りが収まらない。福島の原発の処理水放出への抗議」だとし、「違法なことをやった認識はない」と話している。

警視庁では器物損壊容疑で捜査を進めているが、Xでは

《靖国の件 何で何も対応しないんですか?》

《対応が遅いのもナメられる理由になるし、挙句に「遺憾の意」とかでは目も当てられない》

と、政府の対応の甘さを指摘する声も多い。

© 株式会社光文社