香港でも民主派の追悼抑え込み 日本人男性一時拘束

香港のビクトリア公園周辺を警戒する警察官=4日(共同)

 【香港共同】香港では中国の天安門事件から35年を迎えた4日、2020年まで毎年大規模な追悼集会が開かれた中心部のビクトリア公園や周辺に当局が大勢の警察官を配備し、民主派の追悼の動きを抑え込んだ。多くの市民に沈黙を迫っている。

 香港警察は4日夜、公園で追悼を行った日本人男性の身柄を拘束し、近くの警察署に連行したが、その後、男性は釈放された。男性は太鼓を鳴らして公園内を練り歩き、香港メディアの取材を受けていた。男性は「飯村行雄」と名乗り、43歳だという。

 香港警察は3日までに、事件の犠牲者追悼を巡るインターネット投稿に関わった民主派8人を3月施行の国家安全条例違反容疑で逮捕した。

天安門事件から35年を迎えた4日、中国物産展が開催された香港のビクトリア公園(共同)

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