蚊との戦い “10円玉で迎撃” 銅イオンで幼虫が死滅…身近な水たまりに要注意!

ついに今年も蚊のシーズンがやってきます。私はもう何度か刺されていて日々かゆみと戦っています。みなさんはどんな対策をしていますか?用意するのは10円玉だけ。簡単にできる対策法など専門家に聞きました。

今年は5月から30℃を超える日もあり、本格的な夏が始まろうとしている今、気を付けなければならないのがしつこいかゆみをもたらす蚊です。

嘉藤奈緒子アナウンサー:「今年、蚊に刺されましたか?」 女性:「あ~刺されました。庭に先週くらいから結構(出てきている)」

女性:「今年はまだですけれど、(子どもが)夏はなんだかんだ刺されるので、(蚊よけの)ゴムはつけています。薬局に売っている」

男性:「1回、ここに刺された」

蚊は25℃~30℃で活動が活発になるとされていて富山でもすでに蚊が出てきています。

嘉藤アナ:「蚊の対策グッズがたくさん並んでいますね」

富山市内のホームセンターでも5月に入ってから蚊の対策グッズの売れ行きが好調だといいます。

運動後は“二酸化炭素”排出で刺されやすい

今年の蚊はどんな傾向があるのか、富山医科薬科大学(現在の富山大学医学部)で蚊の研究をしていた害虫対策の専門家、白井良和さんに聞いてみると…。

害虫防除技術研究所 白井良和代表:「去年ほどじゃないけれども、いつも通りの時期に出て、多数増えているなという印象はありますね」「去年の秋の成虫が多かったら産卵数も多かったので、冬を越した卵も多かったということで、成虫の数も多くなったんじゃないかな」

富山県内で蚊の活動が活発になり始めたのは5月中旬。白井さんによりますと雨が多くなる梅雨の時期は蚊の幼虫が住み着く水たまりができやすく蚊も増える傾向にあります。

しかし、7月、8月は35℃以上の猛暑日が増えると一時的に蚊の活動が減少。その後、雨の量が増える9月になると再び増えることから今年は10月、11月ごろまでは注意が必要だといいます。

では、どんな人が蚊に刺されやすいのでしょうか。

蚊が寄ってくる3大要素は高い体温に、二酸化炭素そして、水分。運動をすると汗をかき、息から二酸化炭素が活発に排出されるためより刺されやすくなります。

発生源である “水場” が多いと蚊も多い…

服装選びにもポイントがあります。

蚊は、黒や紺など暗い色に寄りつく習性がある一方、白や黄色など明るい服には寄り付きにくいといいます。外出の際は明るい服を選ぶのがおすすめです。

そもそも、蚊を増やさないために手軽にできることはあるのでしょうか。

害虫防除技術研究所 白井良和代表:「鉢の受け皿とかタイヤの中とか、そういった素材の中に幼虫が発生しやすいので、蚊が多いという家は身の回りに幼虫の発生源が多い」

蚊は水場に卵を産み繁殖するためバケツや受け皿などに雨水が溜まっている場合はできるだけ捨てるようにしましょう。

さらに効果的なのが…。

嘉藤アナ:「用意するのは10円玉のみです。これを、この中(受け皿)に入れるだけで対策ができます」

虫防除技術研究所 白井良和代表:「銅イオンというのが蚊を致死させる作用がありますので、銅線とか銅板でもいいんですけれど、わざわざ買ってこないといけないので、十円玉だと皆さん大体家にあるということで。1枚か2枚を鉢の受け皿とか入れておくと、特に若い幼虫は死滅しますので対策になると」

ついにやってきた蚊の季節。かゆい思いをしないためにもできる対策をして快適に過ごしましょう。

様々な対策をしていても蚊が家に入ってしまうことがあります。

たとえば、蚊を見つけた時はまず、小走りで5メートルほど玄関から離れます。

そして、方向転換し、一気にダッシュ!蚊は急な動きに対応できないため追いつかないといいます。

対策グッズも活用しながら身近にできることをして快適に過ごしましょう。

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