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島根県警松江警察署は、4日、松江市に住む女性が還付金詐欺で約297万円をだまし取られたと発表しました。
還付金詐欺の被害にあったのは、松江市内に住む60代の女性です。
警察によると、5月24日、被害女性の自宅固定電話に松江税務署を名乗る男から、定額減税の手続きの書類が届いているかとの電話がありました。男は「納税超過の還付があります」と言い、女性が利用している金融機関を聞いた上で、金融機関から連絡があるので、還付金の手続きの番号をメモするよう伝えました。
その後、今度は、金融機関を名乗る男から電話があり、「返納支払いをするために書類を作成しなければならない」「キャッシュコーナーで書類を作成できる」「近くのATMに行って欲しい」と言われた女性は、自宅近くのATMへ行き、そこで、金融機関を名乗る男の指示にしたがい、メモした番号を入力するなどATMの操作を行いました。
さらにその後も、「キャッシュカードの磁気が悪くなっていると書類作成ができないので、念のため、他のカードもやっておきましょう」などと言われ、別のキャッシュカードでも同様にATMを操作するなど、翌日25日までに合計3回、ATM操作を行いました。
その上で、男から「月曜日に還付金が振り込まれるが、それまでにキャッシュカードや通帳を使うと申請手続きがブロックされるので使わないように」と指示されたため、週明けに通帳を確認したところ、還付金は入金されておらず、自分が他人の口座にお金を振り込んだことに気づき、近くの交番に届けたことで詐欺被害が判明しました。
警察では、「定額減税で還付金はない」「ATMで保険料や医療費などの還付金は受け取れない」ということを周知するとともに、「払い戻し金があるという電話があれば、まずは詐欺を疑い、1人で判断せず家族や警察に相談してほしい」と注意を呼び掛けています。