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ここ数年、夏にかけて流行のピークが見られるのが重症化のリスクもある「RSウイルス」。子どもを感染から守る取り組みを取材しました。
愛媛県松山市にある平井こどもクリニック。
この日も発熱などの症状を訴える子どもたちが訪れていました。
先月頃から愛媛県内でも徐々に流行し始めているのが「RSウイルス感染症」。
発熱や鼻水などの風邪症状のほか重い肺炎を引き起こすこともあり、心臓や肺に基礎疾患のある2歳以下の子どもや生後6か月までの乳児などは特に注意が必要です。
(平井伸幸医師)
「RSウイルス感染症の1歳の子どもがいたが、呼吸不全になって入院した」
これまでRSウイルスのピークは秋ごろでしたが、コロナ禍を経て春から初夏に感染が増加し夏にピークを迎えるようになったといいます。
(平井伸幸医師)
「コロナ禍でマスクをしたり外出を控えたりとかで、風邪に対する免疫力がない状態が3年間続いた。それまでかかっていないから、色々なウイルスを次から次へともらってしまう」
保育の現場も対策に余念がありません。
0歳から6歳まで100人あまりが通う、松山隣保館保育園。
遊んだ後や食事前など、こまめな手洗いを呼びかけています。
また、部屋には空気清浄機や除菌機能のある加湿器も設置するなどの対策を講じています。
さらに、おもちゃなどは毎日欠かさず消毒。
園では必要に応じ小児科医からアドバイスを受けるなど、本格的な流行期に備えます。
(岩本文子園長)
「コロナ禍で消毒用品も揃っていますので、感染確認されたら有効的に利用しながら、普段の楽しい保育はそのままに取り組んでいきたい」
夏に向け感染が広がりそうな「RSウイルス」。
手洗いや消毒などコロナ禍で身についた日頃のこまめな対策は続けなければならないようです。