石原さとみ、亀梨和也からの直筆の手紙に喜び 復帰作となった『Destiny』への思いを吐露

石原さとみが6月4日、都内でドラマ『Destiny』(テレビ朝日系)の最終話放送を目前にした囲み取材に応じた。会見のなかで石原は完結する寂しさを惜しみつつ、作品や撮影について回想。また、サプライズで渡された亀梨和也からの手紙に喜びの声も上げた。

石原にとって3年ぶりの連続ドラマ復帰作となった『Destiny』は、ドラマ『Dr.コトー診療所』(フジテレビ系)シリーズ、映画『涙そうそう』などを手がけた吉田紀子が、脚本家人生初となる“検事”の世界を舞台に紡ぐ完全オリジナルサスペンスラブストーリー。

主人公の検事・奏(石原さとみ)が、大学時代の恋人・野木真樹(亀梨和也)と12年ぶりに再会したことで、青春時代の“ある事件”が甦り、運命の波に翻弄されていくことに。正義を胸に、過去の悲劇やいくつもの謎に立ち向かう一方で、真樹との運命的な愛に揺れ動く奏の苦悩と決断が描かれる。

今回の囲み取材は最終話放送前に急きょ開催。異例の宣伝活動に報道陣を前にした石原は登場後、まず「放送前夕方のタイミングで囲み取材に参加したのは人生で初めて。記者の皆さまのタイピングの速さを見て(笑)、リアルタイムで宣伝できることがありがたいです」ともらした。

この発言で場が和んでから、記者から質問が飛ぶ。撮影から1年を経て、ついに最終回を迎える今の心境については「初回の番宣時も久しぶりだと感じましたが、あっという間に最終回。やっとお届けできるんだという気持ちです」とコメント。

また、本作の配信での広がりにも驚いているそうで「それぞれのタイミングで追ってる友達がいて『それ以上ネタバレしないで』と言われたり。現在進行形で追いかけてくれている人が多いことが嬉しいです」と話した。

SNSなどで考察されているミステリアスな脚本については、撮影中も脚本を受け取る度に「どういう最終回になるのか?」とスタッフ間で議論されたという。最後の台本についても感想を全員で話し合うなど盛り上がったそうだ。そして、石原本人は「奏がこの『Destiny(運命)』について、どんな決断をするのかを楽しみにしてほしいです」と笑顔を見せ、何かを匂わせた。

さらに、石原は「撮影中に次の台本が渡されるんですよ。先を知らない分、火事になった回では全員が『どういうこと?』とザワつきました」と現場を振り返り、「第3話のキスシーンを撮影している時に、別シーンの台本を渡されたADさんの驚きの叫び声が聞こえたり(笑)」と饒舌に裏話も披露。

本作と映画『ミッシング』は2年前の出産を経てからの、石原の復帰作となる。これについては「生活が180度変わりました。その上で、今までと同じ仕事の仕方は難しいと感じました。自分で自分の心を鼓舞したり、体力的にも強くいないといけなかった。でも、自分を削りながらも挑戦したいと思える作品でした」と家族やスタッフ・キャストへの感謝も交えて表現した。

また囲み取材の終盤では、亀梨からの直筆レターが渡されるサプライズも。「字もカッコいい」と喜びながら、その筆跡を目で追いかける姿が印象的だった。

そして最終回を前にした今、終わってしまう寂しさがこみ上げてくると言う石原。しかしながら「撮影を頑張ってよかった」と満足げな表情を浮かべ、最終話に向けて「20年間の事件の真相やキャラクターの想い、バトルなどが凝縮されているので、観てくださったら嬉しいです」と視聴者へメッセージを送った。

亀梨和也 手紙全文
石原さとみさんへ

いよいよ最終回ですね。みんなで作り上げた作品を多くの方に楽しんでいただけていること、本当に嬉しいです。

久しぶりの連続ドラマの撮影で、石原さん自身これまでと環境が違うなか、大変な部分もあったと思いますが、作品にかける熱量、思い、座長としての佇まいに刺激をいただきながら、奏と真樹として共に生きることができたこと、心から感謝しています。

ありがとう。大切にします。

そして今日までプロモーションも全力投球、本当にお疲れ様でした。素敵な最終回の放送になりますように。

亀梨和也より
(文=小池直也)

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