【オリックス】3連敗で今季最多の借金9 故障者続出で〝満身創痍〟中嶋監督の評価は…

オリックスの中嶋監督

王者オリックスがよもやの大苦戦を強いられている。4日のDeNA戦(横浜)は先制しながらもリリーフ陣が捕まって1―3と逆転負け。3連敗で今季最多の借金9となった。

戦力が揃わないことにはどうにも波に乗れない。この日はカスティーヨが腰痛のために出場選手登録を抹消された。ここまで7試合で1勝2敗、防御率2・91で7日からの巨人戦の先発が見込まれていた。投手陣は宮城、山下をはじめ、平野佳、小木田、山崎、山岡、宇田川と連覇の功労者たちが軒並み故障と再調整で姿がなく、加えて先発の一角を担った助っ人右腕の痛恨離脱…。野手も主砲の森を右大腿部の筋損傷で欠き、まさに〝満身創痍〟のチーム状況となっている。

そのため、借金がかさんでも球団内に中嶋監督を責める声はいっさいなく「3連覇しているし、負けが込んでも監督問題にはならない。こういう状況だし、今まで以上にやりくりが大変だと思う」と同情論が聞かれ、一方で「上位とこれだけ離されたらゲーム差とか関係ない。目先の借金を返すことだけに集中してもらいたい。減らさないことには先が見えてこない」とも…。幾多の修羅場をくぐり抜けて3連覇を果たしたオリックス。王者のプライドにかけ、何とか巻き返していくしかない。

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