夕日浴び、波打ち際で生命の躍動 クサフグ産卵ピーク 阿久根市

本当にフグ? 波打ち際で懸命に産卵行動をとるクサフグ=4日午後5時15分、阿久根市脇本

 鹿児島県阿久根市脇本の海岸で、クサフグが産卵の最盛期を迎えた。4日は無数のクサフグが子孫を残そうと、夕日を浴びながら躍動した。

 満潮が近づく頃、小さなクサフグが続々と浅瀬に姿を見せた。体の大きな雌が波打ち際に身を踊らせて産卵すると、雄たちも一緒になって跳ね回り、放精した。海岸には1時間余りにわたって、クサフグたちが跳ねる水音が響いていた。

 県立博物館によると、クサフグは体長10~15センチと小さいが、猛毒がある。産卵のピークは5月中旬から6月上旬ごろという。

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