黒いアマガエル仲間入り 小矢部・タカチ動物園

黒いアマガエルを確認する米島さん(右)と髙地さん=金沢市内

 小矢部市の移動動物園「タカチ動物園」に体の表面が黒色のアマガエルが仲間入りした。金沢市千坂小6年、米島志帆さん(11)が捕獲し、園長の髙地匡樹さん(46)=小矢部市西福町=が預かっている。

 黒いアマガエルは体長約3センチで、瞳の周りの虹彩(こうさい)も黒いため、目が大きく見える。米島さんは金沢市清水町で5月19日に開かれた「はぐくみスクール」で農地の生き物を探していたところ、カエルを見つけた。米島さんは「最初は『謎の物体』だと思い、びっくりした。目がクリクリとしてかわいい」と声を弾ませた。

 スクールで講師を務めた髙地さんは「黒いアマガエルが生まれ、米島さんがたまたま見つけるなど奇跡が重なった」と話した。

 魚津水族館によると、このカエルは皮膚を構成する黄色、虹色、黒色の色素のうち、黄色と虹色が突然変異で欠如か著しく減少し、体色変化できないとみられる。10月に南砺市内で開かれる「福光まちなか文化祭」などで披露する。

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