全米制覇の笹生優花の“振る舞い”に米脚光‼「他の選手が授与式に出るための準備をしていた時、チャンピオンは大会スタッフを助けていた」と米メディア称賛

現地6月2日、米ペンシルベニア州ランカスターCC(6629ヤード、パー70)で行なわれた女子ゴルフのメジャー第2戦「全米女子オープン」を制した22歳・笹生優花の振る舞いに米メディアが注目している。

2021年大会以来、2度目の優勝を飾った笹生のために着々と表彰式の準備が進められているなか、チャンピオン・笹生の人柄が垣間見える場面があった。米ゴルフ専門メディア『GOLF』は「彼女は全米女子オープンで優勝した。その後の彼女の仕草もまた、それを物語るものだった」と題する記事を更新した。

記事内では笹生の優勝後の振る舞いについて言及。「最終組がプレーを終えると、笹生はトロフィー授与式のために18番グリーンに戻った。セレモニーに向けて数人の技術スタッフがマイクやスピーカーのワイヤーを引っ張り始めるなど表彰式の準備に取り掛かると、他の選手が授与式に備えて用意をしているなか、チャンピオン本人は大会スタッフを助けていた」と称えた。 また同メディアは、トロフィーの授与式で、笹生が両親の大切さについて話していたことを記した上で、笹生が「2021年の全米女子オープンで優勝したのはお母さんのため、そして今回の優勝はお父さんのため」と発言したことを伝え、それに対して「22歳の若者の多くが、笹生のように偉大な瞬間を振り返ることができるほど成熟しているとは思わない。しかもほとんどの22歳は2度目の全米オープンで優勝しているわけでもない」と称賛コメントを添えている。

最後に同メディアは「メディアの仕事を終えた後、ファンの前に戻ってサインをする選手もいるが、笹生は日曜の夜、別次元のことをやってのけた。彼女は日曜日のラウンド中、17番グリーンと18番ティーの間で帽子や旗にサインをしていたのだ。想像できますか? 優勝まであと数分だという時に、彼女は完全に気を引き締めるのではなく、ホールの合間にちょっと顔を上げて、若いファンのために時間を割いたのだ」と興奮気味に、大事な局面にも関わらずファンサービスを欠かさない笹生の“親切な振る舞い”も称賛していた。

構成●THE DIGEST編集部

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