NY外為市場=ドル指数上昇、円は3週間ぶりの高値

[ニューヨーク 4日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が小幅上昇した。7日に発表される5月雇用統計を控え、値固めの動きとなった。

午後の取引では、ドル指数は0.1%高の104.12となった。

こうした中、ドル/円は0.8%安の154.74円。円が3週間ぶりの高値に急騰した。

日銀の氷見野副総裁は、為替相場の変動が経済・物価に及ぼす影響やその見通しは金融政策を運営する上で「非常に注意を払ってしっかり分析をしなければいけない」と述べた。

米労働省が発表した4月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が29万6000件減の805万9000件と、2021年2月以来3年超ぶりの低水準となった。

これを受けてドル指数は上げ幅を縮小した。

マネーコープの北米ストラクチャリング責任者、ユージン・エプスタイン氏は「今起きていることは、7日に発表される5月の雇用統計と来週の連邦公開市場委員会(FOMC)前のノイズだと考えている」とし、「確かに求人件数はかなり低水準だった。FRBにとっては朗報だろう」と述べた。

ユーロは0.2%安の1.0879ドル。

英ポンドは0.3%安の1.2777ドルで推移した。

ドル/スイスフランは0.7%安の0.8898フラン。スイス連邦統計局が発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.4%上昇した。

ドル/円 NY終値 154.87/154.90

始値 154.92

高値 155.25

安値 154.56

ユーロ/ドル NY終値 1.0878/1.0882

始値 1.0866

高値 1.0887

安値 1.0860

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